ロボット枕を開発する「アックスロボティクス」 | プレシリーズAで約1億円の資金調達を実施、睡眠の質のアップデートへ
睡眠の質をアップデートするプロダクト・サービスの開発に取り組むAx Robotix株式会社(アックスロボティクス)は、既存株主であるインキュベイトファンド、ライフタイムベンチャーズに加え、新たに株式会社サイバーエージェント・キャピタル、三井住友海上キャピタル株式会社、株式会社Relic等を引受先とした第三者割当増資により、プレシリーズAとして約1億円の資金調達を実施した。これにより、累計調達額は約2億円となる。
資金調達の目的
Ax Robotixは2019年4月に創業し、「快眠のその先へ」をコンセプトに人類の進歩を加速させるロボットベッド「Bexx:ベックス」や、世界初のAIで成長するロボット枕「Pixx:ピックス」を開発してきた。
2022年4月には、要介護者の褥瘡(じょくそう、床ずれのこと)を予防するロボットベッド「Haxx:ハックス」を開発し、介護療養施設を運営する社会福祉法人一燈会とともに実証実験を開始している。また、同年5月には、コンパクトホテル「ファーストキャビン市ヶ谷」に「Pixx」を設置し、「ロボット枕ルーム」で実際に宿泊体験できる取り組みも始めた。
今回の資金調達により、ロボット寝具に関する研究開発を加速させるほか、事業開発分野の採用を推進し、市場ニーズに合わせたプロダクトのさらなる改善および経営体制の強化をはかるという。
引受先からのコメント
■インキュベイトファンド 代表パートナー 和田 圭祐 氏
『人生の時間の3分の1を占める睡眠の改善は人類にとって最も大きなテーマの1つだといえます。現在Ax Robotixの取り組んでいるHaxxによる要介護者の褥瘡予防やPixxによるいびきの改善は、睡眠という人類の最重要な営みを改善させる社会的意義の大きな挑戦だと考えており、成長支援に取り組んで参ります。』
■ライフタイムベンチャーズ 代表パートナー 木村 亮介 氏
『「ロボティクスの力で人類の進歩を加速させる」という壮大なミッション実現に向けて果敢に挑む川村代表とAxRobotixをさらにご支援すべく、前回プレシードラウンドから引き続き出資させていただきました。人類にとって未だフロンティアといえる睡眠をテクノロジーでより良いものにしていく挑戦に、ご一緒できることを光栄に思います。』
■株式会社サイバーエージェント・キャピタル シニア・ヴァイス・プレジデント 北尾 崇 氏
『ヒトが起きている活動時間のイノベーションは日々進むものの、半分から3分の1を占める睡眠時間・休息時間の科学・改善は、まだまだ発展途上だと考えています。ソフトウェアとして睡眠の計測を行うソリューションは国内外含め多く見られるものの、「計測→分析→睡眠の質改善」を一気通貫で行う事に挑戦するAxRobotixは、人類のさらなる発展に大きく寄与することを期待しています。しっかりご支援ができればと思います。』
■三井住友海上キャピタル株式会社 投資開発 パートナー 安藤 雅明 氏
『マーケティングやユーザーヒアリングを通じて、川村代表を中心とするチームの皆さんが発見した要介護者の褥瘡ケアという大きな課題。そのソリューションとして、アックスロボティクスが開発するロボット枕が進化していくことを信じ、投資実行しました。』
■株式会社Relic 代表取締役CEO 北嶋 貴朗 氏
『睡眠負債大国とも言われる日本を始めとして世界でも大きな課題になっている「睡眠」という領域で、ロボティクスやテクノロジーの力で大志ある挑戦を続けるSleepTechスタートアップAxRobotix社に出資させていただき、共創していけることを大変光栄に思います。個人の生活だけでなく、様々な産業や業界の変革を通じてより良い社会と未来を実現する大いなる可能性を秘めた今後の展開が楽しみでなりません。』
Ax Robotix株式会社とは
「ロボティクスの力で人類の進歩を加速させる」というミッションのもと、睡眠の質をアップデートするプロダクト・サービスの開発に取り組んでいる企業。メカから電子回路・ソフトまで一貫して社内で開発を完結するものづくり集団だ。
スマートロックAkerun(株式会社Photosynth)の初期メンバーであるロボットエンジニアの川村が、自身の長年の悩みであった「日によって欲しい枕の高さが変わる」課題を解決するために2019年に創業。AIで成長するハンモック型のスマート枕「Pixx:ピックス」、介護業界向けロボットベッド「Haxx:ハックス」をはじめ、既成概念にとらわれない製品を開発している。
▼ロボット枕「Pixx」
▼ロボットベッド「Haxx」
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