フェムテックブランド Nagi(ナギ)を運営するBLAST Inc.がシリーズAラウンドで総額1.5億円を調達
フェムテックブランド Nagi(ナギ)を運営するBLAST Inc.は、シリーズAラウンドにおいて、赤坂優氏らが運営するエンジェルファンド、ANRI、セゾン・ベンチャーズを引受先とした第三者割当増資および日本政策金融公庫などからの融資を合わせ、総額1.5億円の資金調達を実施した。
今回調達した資金をもとに、生理期間に限らずすべての女性たちがどんな日も自分らしく過ごせる世界の実現に向けて、Nagiブランドの拡大に取り組んでいくという。
▲(左)BLAST Inc. CEO 石井リナ氏(右) COO 下條友里氏
資金調達の目的
BLAST Inc.は、2020年5月にブランドをスタートしてから、2022年2月までで約6万枚を超えるショーツを利用客に届けてきた。多くの反響を得た背景にあるのは、女性たちの大半が生理について悩みを抱えているという事実がある。
同社が独自に実施したアンケートでは約94%の女性たちが「生理に悩みがある」と回答しており、さまざまな技術が発達した現代においても、多くの女性たちが生理の悩みを抱えていることがわかる。
また、多くの女性たちが生理に悩んでいることと比例するように、Nagi公式オンラインストアの会員数は発売当初からおよそ1年半で約15倍へと成長した。利用客の要望に応えるため、プロダクト改良にも積極的に取り組み、2021年3月には吸水力の大幅なアップデートも実施している。
一方で、女性たちの身体の悩みや、商品選びのこだわりを日々調査する中で、生理はもちろん身体の悩みは年齢やライフスタイルとともに細分化されていることも判明。より多くの女性たちの身体の悩みをサポートすべく、今後Nagiでは生理期間に限らないプロダクトを拡充し、自由なライフスタイルを送れる世界を目指すという。
投資家からのコメント
■赤坂 優氏
一昨年に投資させていただいて以来、BLASTの成長を見守ってきましたが、僕の想像を遥かに超える勢いで事業を拡大しており驚いております。これもひとえにNagiが市場にフィットしているからですし、ユーザーが求めている商品を作れていることの証明だと思います。
これからも石井さんの描くビジョンの実現に向けて、サポートを続けていきます!
■ANRI
ジェネラル・パートナー 河野 純一郎氏
2020年8月の初回出資に続き、今回追加出資にてBLAST社をご支援できること、大変嬉しく思います。これまでの道のりは、決して楽なものではありませんでした。しかし、折れず、曲がらず、ユーザーと商品に真摯に向き合う経営チームを見て、当社の事業上の成功と、その先のビジョンの実現を確信いたしました。
当社が掲げる「すべての女性が人生をコントロールできる世界」の実現を、応援団の一員としてサポートしていきたいと思います。
■セゾン・ベンチャーズ
代表取締役 足利 駿二氏
女性への課題に真摯に向き合い、品質やデザインにもこだわっているプロダクトに共感し、また弊社の親会社である株式会社クレディセゾンは女性会員、女性社員が多いため事業シナジーも見込めることから、応援させていただくことにいたしました!
石井さんやBLASTのチームが想いを込めた商品は、女性が働きやすく、活躍できる社会への後押しになると感じております。
CEO 石井リナ氏のコメント
2020年5月にNagiをリリースしてからおよそ1年半で約6万枚の吸水ショーツをお届けしてきました。その中で、数多くの女性たちから生理や身体の悩みに対するご相談やご要望を頂きました。そして、フィードバックをいただくたびに、私自身同じ女性でも、想像していなかった悩みや向き合い方があるのだと実感してきました。それほど、女性たちの身体の悩みは年齢やライフイベント、ライフスタイルによって千差万別です。
Nagiはお陰様で多くの方々に愛されてきました。現在は吸水ショーツのブランドだと認知されていますが、私たちがブランドを通して行っていくことは女性たちへのエンパワーです。BLAST Inc.では「すべての女性たちが人生をコントロールできる世界へ」というビジョンを掲げています。
ライフイベントやライフスタイルが、自分らしい生き方を諦める理由になってはならない。今後も、その時々に寄り添うサービスやプロダクトを開発し、女性の一生をエンパワーし続けていきます。
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