出張業務をアップデートする「AIトラベル」 | 総額で約3億円の資金調達、「AI Travel」機能アップデートを加速
出張効率化SaaS「AI Travel」を提供する株式会社AIトラベルは、日本ベンチャーキャピタル株式会社が運営するファンドを中心とした複数のベンチャーキャピタルなどを引受先とする第三者割当増資、新株予約権付社債の発行、および取引銀行からの融資の実施により、合計約3億円の資金調達を実施した。
引受先
■日本ベンチャーキャピタル株式会社
■岡三キャピタルパートナーズ株式会社
■あおぞら企業投資株式会社
その他、ベンチャーキャピタル等
資金調達の背景
世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により、当たり前のように行われていたオフィスでの全社会議や対面商談からリモートワークやオンライン商談への切り替えが迫られた。それにより、従来の出張者の裁量に委ねられていた企業の出張も、不要不急の出張の禁止や感染リスクを抑えた出張への対応が急務となっている。
その一方で、重要な商談、企業活動に不可欠な業務、人員転換など、対面で行わないと進行しない業務に関しては、出張を継続するという意思決定をする企業が多く見受けられる。また、出張に伴う経費精算業務も上記の環境変化に加え、いわゆる電子帳簿保存法の改正もあり、ペーパーレス化、業務効率化の対応を進めている企業が増加した。
このように、出張業務はデジタル化を通した可視化、業務効率化を進めていかなければならない状況となっている。今回の資金調達を機に、新時代の出張業務管理に対応するための「AI Travel」機能アップデートを加速させ、その実現と普及のための組織体制強化を図るという。
資金調達の目的
・出張効率化SaaS「AI Travel」の機能アップデート
・SDGs・ESG経営の要望に対応する機能アップデート
・官民連携やエンタープライズ企業を対象とする業務DXの推進
・事業成長を加速させるための開発/営業/アライアンス組織の採用強化
トラベルプラットフォームへの挑戦
AIトラベルは「あらゆる経済活動に色をつける」の経営理念のもと、出張業務を起点としたデータの可視化や複雑化する管理会計を実現する機能の強化に取り組んできた。その結果、「出張手配代行」「出張管理システム」「カスタマイズ」という異なる価値をワンストップで提供できるようになったそうだ。さらにサービスの拡大とともに、AIトラベルの理念に賛同してもらえる協力企業も増加し、トラベルプラットフォームを強固に築くことが可能となったという。AIトラベルは今後、トラベルプラットフォームとしての性質を強化し、より顧客に満足してもらえるサービスにしていく考えだ。
投資家からのコメント
■日本ベンチャーキャピタル株式会社 取締役 常務執行役員 桑園寛之氏
『当社サービスはピボットを経てエンタープライズ向けサービスへ大きな進化を遂げてきましたが、これは経営陣や創業期からのサポーター達の並々ならぬ情熱の成果だと思います。
短期的にはコロナの終息をはじめ様々なチャレンジがありますが、ここからは我々も仲間に加えて頂き伴走させていただくのを楽しみにしています。将来的にはエンタープライズの全ての業務を効率化するようなスケールの大きなサービスへ昇華して欲しいと願っています。』
■岡三キャピタルパートナーズ株式会社 川島奈子氏
『出張申請・予約・精算など出張に関する手続きを一気通貫でサポートするサービスに、一出張者として魅力を感じ、今回AIトラベル社へ出資をさせていただきました。あらゆるデータ連携が加速している現在にあっても、出張手続きは不便な状態で放置されてきました。出張管理サービスの先駆者として、AIトラベル社のサービスが広く展開され、より多くの人々が出張手続きの煩雑さから解放されることを期待しております。』
■あおぞら企業投資株式会社 代表取締役 久保彰史氏
『コロナウイルスの広まりにより、企業のビジネス出張はこれまで以上に効率的、効果的な形で行われる流れに変化しつつあります。AI Travelは単にビジネス出張フローを合理化するサービスに留まらず、効果的なビジネス出張の実現をサポートする様々な機能が備わっており、今後のビジネス出張の変革をリードする可能性を秘めています。
あおぞら企業投資・あおぞら銀行グループとしても多面的に当社の成長をサポートして参ります。』
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