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カラダノート×東京女子医科大学 | 『心疾患早期発見プロジェクト』を開始し、「血圧ノート」ユーザーを対象に心音解析の共同研究を実施

カラダノート×東京女子医科大学 | 『心疾患早期発見プロジェクト』を開始し、「血圧ノート」ユーザーを対象に心音解析の共同研究を実施

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「家族の健康を支え 笑顔をふやす」をビジョンとし、家族と向き合う全ての人のアシスタントとして心身ともに健康な生活を支援する事業開発会社の株式会社カラダノートは、健康寿命の延伸に向け、予防・早期発見分野へサービス提供を加速させるべく、東京女子医科大学と共同で『心疾患早期発見プロジェクト』を開始する。

『心疾患早期発見プロジェクト』について

日本における三大疾病(※1)の中で、がんは血液検査のテクノロジーが進化する事で自宅での検査も可能となっている一方、心疾患・脳血管疾患の検査方法は、聴診器やMRI・人間ドックなどの旧態依然とした検査方法が一般的。同社は、心疾患検査方法におけるテクノロジーの活用余地が大きいと考え、新たな検査方法・仕組みを構築し、スマートフォンの機能を活用していくことで、“疾患の早期発見”と“医療費削減”への貢献を加速させることを目的とし、『心疾患早期発見プロジェクト』を開始する。

厚生労働省「人口動態統計」(2019年)によると、死因内訳において、心疾患は15%と死因第2位であり、同省「平成30年度 国民医療費の概況」にて、心疾患に係る医療費は2兆円に上ると公表されている。また、一般社団法人 生命保険協会「2020年版 生命保険の動向」によると、2019年の保険金等支払金の内、給付金は4兆67億円に上ると公表されている。

同社は、同プロジェクトによって早期発見が促進されることで、医療費並びに保険金等支払金の圧縮を実現することを目指しているという。

※1:日本人の死因上位3位である「がん・心疾患・脳血管疾患」の3つの病気

研究概要

スマートフォンを用いた心音聴取および心雑音解析から心臓弁膜症のスクリーニングを行う

期間:2021年7月開始予定

判定基準:聴取した心雑音を3段階で判定し弁膜症診断との一致率を評価

今後、どのレベルの雑音であれば医療機関への受診を促すかは検討していく。

今後の方針

医療現場との連携強化により、検査精度の向上を行いながら、民間の保険会社との連携を加速させることにより、継続的な収益拡大に向けてプロダクト・ビジネス両面を強化していくという。

■プロダクト強化について

・研究対象数の拡大

・測定品質の向上に向けた改善

・適切な医療機関の受診勧奨

・受診結果とチェック結果の突合による精度改善

・オンラインドック市場(※2)の拡大に寄与 

※2:「オンライン+人間ドック」の同社造語

■ビジネス強化について

・被保険者を対象とした早期発見と受診勧奨により、中長期での民間保険会社の健康増進予算の獲得

・“かぞくの保険”での提携先と取組を模索

共同研究の背景

日本国内において、心臓弁膜症の患者数は年々増加傾向にある。中でも加齢に伴う動脈硬化が原因の大動脈弁狭窄症の増加が著しく、重症例は突然死のリスクがあるため弁置換術が必要となるが、初期は自覚症状に乏しいため診断に至らず、実際に外科的介入を受ける患者は全体の約2割に留まっているのが現状であると東京女子医科大学は考えている。

同社が運営する「血圧ノート」は、40〜60代をメインユーザーに、日々の血圧を記録する機能を主とするアプリ。日頃から健康意識が高いユーザーがアプリを使用していると言える。

ユーザーが自宅で心音の状態をチェックする機能を提供する事で、病院の受診遅れを防ぐ事につながるのではないかと考え、また、血圧の異常は多くの病気の要因となりうることから、「血圧ノート」を通じて共同研究を実施する運びとなった。

同プロジェクト開始に先駆け、スマートフォン録音機能による心音録音を試み、東京女子医科大学が録音データを確認したところ、聴取判定ができるレベルの心音が確認できた。

日本が抱える社会的課題とカラダノートのミッション

日本が抱える社会課題として、少子高齢化を背景に社会保障費は増加傾向にあり、2040年には約190兆円に上ると試算されている。(出典:厚生労働省「社会保障の将来見通し」)

平均寿命も高齢化していくにあたり、健康寿命の延伸による医療費の圧縮が急務であると考えられている。

同社は日々の健康記録(Personal Healthcare Record)を起点としたサービスにより、子育てしやすい社会づくりによる出生率の改善ならびに、健康寿命の延伸に向けた予防・早期発見分野へサービス提供を加速することで医療費の圧縮の一助となるよう事業を通じて貢献していくという。

カラダノート代表 佐藤氏のコメント

当社は「家族の健康を支え笑顔をふやす」をビジョンとし、子育て世代からシニア世代の健康記録や共有を効率化するアプリや、日常の家族生活が心身ともに快適になるようなサービスの提供を行っております。

この度の東京女子医科大学の新浪教授との取組は、スマートフォンの基本機能と家族の繋がりを上手く用いることで疾患の早期発見に役立てられるのではないか?という両者での議論の中で生まれました。

スマートフォンを持っていない70-80代を対象とした場合でも、その下の世代は端末を持っていることが多く、その端末を使うことで早期発見に役立てられると考えています。

家族の繋がりとスマートフォンの機能で病気を先回りして防ぎ、対処ができることは、我々の考えるビジョンにおいても非常に重要な鍵と考えております。

本プロジェクトは予防・早期発見分野へサービス提供を開始する第一弾であり、今後、新たなサービス開発や機能拡充に努め、民間の保険会社との連携を加速させることで収益拡大を見込むとともに、オンラインドック市場の拡大に寄与したいと考えております。

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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