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【オープンイノベーション用語辞典③】「インダストリー4.0」とは?

【オープンイノベーション用語辞典③】「インダストリー4.0」とは?

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オープンイノベーションに関連したキーワードを紹介するシリーズ企画「オープンイノベーション用語辞典」。第3弾は、近年、オープンイノベーションに絡めて語られることの多い「インダストリー4.0」を取り上げます。

■製造業のデジタル化により、生産力拡大と生産性向上を目指す

「インダストリー4.0」は、2011年からドイツ政府が主導し、産官学共同で進めている国家プロジェクトのことです。その目的は、製造業の生産力の拡大と生産性の向上。「IoT」や「AI」といったテクノロジーやシステムを導入することで、生産工程にイノベーションを起こし、工場をスマート化しています。これにより、マーケットでの売上状況に同期するような生産体制が実現。さらに、コストや環境負荷を著しく減少させるものづくりが可能になるのです。 

ドイツの「インダストリー4.0」を支えているのは、自動車部品最大手ボッシュ社や欧州大手重電シーメンス社、欧州最大IT企業SAP社といった企業群。なお、「インダストリー4.0」がもたらす経済効果は、2020年には世界で250兆円以上に達すると予測されています。  

■日本国内における「インダストリー4.0」

ノートパソコン、タブレットをプリント基板実装から組立、梱包、出荷まで一貫して国内で行い、世界中に出荷している島根富士通。同社は年間200万台という生産量を誇り、一台ごとのカスタマイズも手がけています。それを支えているのが、IoT技術を駆使した“データ連携”と“人と機械の協調生産”。工場において、作業者はモデル別に付与されたIDコードに従うことで、個別にPCをカスタマイズする生産のリードタイムは従来の5分の1へ短縮しています。これらの活動が評価され、「第6回ものづくり日本大賞」において経済産業大臣賞を受賞しています。 

一方、前述したドイツのRobert Boschの日本法人であるボッシュとNTTデータ エンタープライズ・アプリケーション・サービスは2月1日、日本国内の製造業向けにIoTソリューションを共同で提案するパートナーシップ契約を締結したと発表。また、IoT領域をはじめクラウドサービスの導入支援・運用を手がけるウフルが、ビジネス創出のためのIoTパートナーコミュニティ発足するなど、企業間の連携=オープンイノベーションを導入することによって、「インダストリー4.0」を推進していこうという動きは活発になってきています。   

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■【オープンイノベーション用語辞典①】アクセラレータープログラムとは?

■【オープンイノベーション用語辞典②】「IoT」とは?  


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