中小企業向けエッジAIを提供するフツパーがANRI、広島ベンチャーキャピタルなど5社から約1億円をリモート資金調達
株式会社フツパーは、ANRI、広島ベンチャーキャピタル、GA投資組合、ちゅうぎんインフィニティファンド、East Venturesを引受先とする第三者割当増資により、プレシリーズAラウンドにて、新型コロナウイルスの影響を考慮してリモートを中心に総額約1億円の資金調達を実施した。
▲上写真：フツパーと各投資家（Zoomにて全体撮影実施）
フツパーが創業時より提供している眼の役割を担うエッジAI「Phoenix Vision」とAI導入後を継続支援するシステム（SaaS）「Phoenix Insight」は、関西エリアの製造現場での検品・検査工程の自働化を中心に導入が進んでいる。
今回の調達資金により、Phoenixシリーズのさらなる機能開発や導入企業の拡大、それらと並行してエンジニア職、セールス職などの採用強化を早急に進めていく予定。
今後も引き続き、「最新テクノロジーを泥臭く民主化する」というミッション掲げ、より多くの企業が手軽にAIやロボットを利用することで人手不足を解消できるような世の中を目指し、日本の産業や地域社会の発展に貢献していけるよう、「フツパー」の精神を持って事業拡大に取り組んでいくという。
「フツパー」とは
ヘブライ語（חוצפה、英語：Hutzpah）が語源で日本語で近い表現は「大胆さ、粘り強さ」。ガッツ溢れる「フツパー」な創業メンバーからHutzpahの綴りをHutzperに変えて社名にしたという。
引受先について（順不同）
・ANRI ※シードラウンドに続く追加出資
・広島ベンチャーキャピタル
・GA投資組合
・ちゅうぎんインフィニティファンド
・East Ventures
各引受先からのコメント
■ANRI 鮫島 昌弘 氏
はやい・やすい・巧いAIを。最初フツパーの皆さんから説明をお伺いした時は、どこの牛丼屋やねんと心の中で突っ込んでおりましたが、あれから時が流れ、彼らのエッジAIが驚異的なスピードで現場に導入されていくのを見て、あの時の彼らが描いた未来が現実になりつつあると感じいています。ガッツ溢れるフツパー魂で今後日本の製造業現場を更に変えていくのを楽しみにしています。
■広島ベンチャーキャピタル 代表取締役 岩本 宏 氏
当社は広島を拠点とするベンチャーキャピタルです。この度、フツパー社の地方・中小の製造現場にAIサービスを提供するというコンセプトに共感して出資を行いました。 広島大学出身の創業メンバー3名の素晴らしいチームワークで、地方の中小企業が抱える課題を解決していくことを期待するとともに、私たちも全力で支援させていただきます。一緒に地域経済の発展に貢献していきましょう。
■GA3号投資組合・GA4号投資組合 秋山 友紀 氏
地方や中小企業にとって、人手不足は深刻な問題です。 しかし、流行りのAIは高価な為、なかなか導入できません。 フツパーの”はやい・やすい・巧い”AIなら、そんな問題を解決できると思います。 そして、CEOの大西さんをはじめ、若くアクティブなメンバーの泥臭い活動をサポートしたい、そんな思いで、今回、出資を決めました。 大阪からフツパーの活躍が広がることを期待しています！
■中国銀行 ソリューション営業部 ちゅうぎんインフィニティファンド投資担当者 石元 玲 氏
地方の中小製造業では生産性向上に向けた取り組みの中で、検品検査工程における労働力不足といった問題が顕在化しております。同社が提供するサービスは最新の技術を地方の中小製造業向けに導入しやすい仕組みになっており、当行の営業エリアにおける取引先企業と親和性が高いと考えております。大西代表率いる若いマネジメントチームが地域社会にもたらす新たな価値提供に期待しております。
■East Ventures 毛利 洵平 氏
Re:Viveという関西で行われたアクセラレーターをきっかけに大西さん、黒瀬さんと何度かお話しさせていただくなかで今回の出資に至りました。エッジAIで業界のスタンダードを変えるという信念とミッションにある通り泥臭いことを根気強く続けていけるチームに感服しています。今後関西を代表する会社になることを期待しつつ私自身精一杯支援できたらと思います。
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