自然・アウトドアのヤマップと祭り・伝統文化のオマツリジャパンが連携し、アドベンチャーツーリズムを推進
人と自然を繋げることをミッションとし、登山アプリ・Webサービス「YAMAP」の運営と自然観光のコンテンツ開発事業を手がける株式会社ヤマップは、祭りを通して日本を盛り上げることをミッションとし、祭り・伝統文化の企画や運営等のサポート事業を行っている専門会社 株式会社オマツリジャパンと2020年12月14日より業務提携を開始した。
自然・アウトドア分野に強みを持つヤマップと、祭り・伝統文化に強みを持つオマツリジャパンの2社が連携をすることで、観光庁がポストコロナ観光政策の注力分野に位置づけている「アドベンチャーツーリズム」を推進し、国内外の観光客を惹きつける地方エリアの滞在型コンテンツの企画・造成、およびプロモーションを実施していく。
アドベンチャーツーリズムとは？
アドベンチャーツーリズムとは、北米を中心とした欧米圏で発達したツーリズムの一つで、アクティビティ、自然、文化体験の3要素のうち、二つ以上で構成される旅行スタイルを指す。旅行者の特徴として、平均で14日間と長期の滞在を好み、経済波及効果が高いことから市場規模は70兆円を超えるといわれている。
「アドベンチャー」という言葉から、ダイナミックな旅行形態が連想されやすいが、その地域ならではの自然体験や文化体験が主流となっている。
観光におけるソフトコンテンツとして、自然の魅力、文化の魅力をアクティビティを通して引き出し、磨き上げることで、その地域独自のアドベンチャーツーリズムを創り出すことがポイントだという。
2社連携の背景・概要
ヤマップは「登山」に留まらず「多様なアウトドア」や「自然と共に生きる暮らし」 の普及促進に注力している。また、オマツリジャパンは創業以来、「祭り」に留まらず、獅子舞や和太鼓、神楽等の日本全国の伝統文化の観光活用を行ってきた。
自然・アウトドア分野に強みをもつヤマップと、祭り・伝統文化に強みをもつオマツリジャパンとが連携をすることで、観光庁がポストコロナ観光政策の注力分野に位置づけている「アドベンチャーツーリズム」を推進し、来たるインバウンド需要回復期に向けて、国内のみならず海外の観光客を惹きつける高付加価値かつ長期滞在型の観光コンテンツを提供する。
また、新たな地域誘客のきっかけを創出し、現地での消費機会を拡大していく。
第一弾：北海道釧路市阿寒町
連携後、第一弾となる取り組みを、北海道釧路市阿寒町にて実施する。
ヤマップはトレッキングやカヤックとサイクリングを掛け合わせたコンテンツの参加体験が出来るコンテンツを造成する他、オマツリジャパンはアイヌ文化が参加体験できるコンテンツを造成する。
事業名：サイクルアドベンチャー・あかん〜withコロナ時代の新しいアドベンチャーツーリズム〜
ヤマップ実施内容：BIKE＆HIIKE、BIKE＆PADDLEの参加体験コンテンツ造成、モニターツアー実施
オマツリジャパン実施内容：古式舞踊等のアイヌ文化のオンライン／オフラインの体験コンテンツ地域の造成、モニターツアー実施
第二弾：埼玉県横瀬町
第二弾となる取り組みを、埼玉県横瀬町にて実施する。
ヤマップはマインドフルネス・トレッキングの参加体験を企画する一方で、オマツリジャパンは地域の伝統文化団体のコンテンツ造成を行い、自然体験と伝統文化体験が楽しめるコンテンツを提供する。
事業名：自然×伝統×デジタルが織りなす「アドベンチャーよこぜ」〜テクノロジーで３密を回避する〜
ヤマップ実施内容：禅宗と修験道をルーツとするマインドフルネス・トレッキングの参加体験コンテンツ造成、モニターツアー実施
オマツリジャパン実施内容：横瀬地域の伝統文化（神楽、御囃子、太鼓、獅子舞）による参加体験コンテンツ造成、特別イベント運営等
※各コンテンツの写真はイメージ
今後の展望
2021年、体験型観光の世界会議「アドベンチャー・トラベル・ワールド・サミット（以下ATWS）」が、北海道で開催されることが決定している。
アジアで初めての開催となるATWSが日本で開催されるにあたり、世界的なアドベンチャーツーリズムのデスティネーションとなるよう、2社がそれぞれの強みを活かして国内での活性化に取り組んでいく。
※関連リンク：プレスリリース
