植物肉「ミラクルミート」のDAIZ✕日鉄物産 | 資本業務提携し、国内外へ植物肉を提供
発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するスタートアップであるDAIZ株式会社は日鉄物産株式会社と資本業務提携に合意した。
同提携により、日鉄物産がこれまで畜産の販売で培ってきたネットワークを介し、ミラクルミート、およびミラクルミートを用いた加工食品の国内における販売を拡大し、さらには海外に向けても販売パートナーとして展開を進める。
資本業務提携の背景
日本の植物肉業界で現時点で主流である搾油後脱脂大豆を使用するのではなく、DAIZの丸大豆をそのまま原料とした次世代植物肉「ミラクルミート」を主軸とした事業拡大を目指し、植物肉の美味しさを追求していくという共通の思想のもと、同提携の合意に至った。日鉄物産のグローバルな調達・販売網を活用した国内外への「ミラクルミート」の販売、「ミラクルミート」を利用した加工食品の共同開発や共同販売ができることが期待されている。
日鉄物産 食糧事業本部について
日鉄物産の食糧事業本部は牛肉、豚肉、鶏肉、その他の農水産物、加工食品などを世界中の様々な国々から輸入、主に日本市場へ供給しており、業界の中でもトップクラスのシェアを誇る。日本国内への販路は広く、海外のネットワークも充実している。
また、この取り組みによる植物肉のトレーディング拡大を通じて、「飢餓」をはじめとする「SDGs(持続的開発目標)」への取り組みにも貢献していく。
DAIZの発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」について
2050年までに地球上の人口は100億人に達すると予測されている。世界的な人口増加と新興国の経済成長により、2030年にはタンパク質の需要に供給が追い付かなくなる「タンパク質危機」が起こり、タンパク質の需給がひっ迫することで、これまで以上に食肉価格の高騰が予想されている。そこで、「植物肉」が代替タンパク質として注目され、その市場は世界で9兆円を超えると見込まれているという。
植物肉が、牛肉・豚肉・鶏肉と同じように食卓に並ぶ時代が到来している。
これまでの植物肉に使用されてきた主原料は大豆搾油後の残渣物(脱脂加工大豆)であったため、①味と食感に残る違和感、②大豆特有の青臭さや油臭さ、③肉に見劣りする機能性(栄養価)といった課題が残っており、本格的な普及の妨げとなっていたという。
DAIZの植物肉は、原料に丸大豆を使用。さらに、独自の発芽技術によって、これまでの課題を解決する植物肉「ミラクルミート」の開発に成功した。
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