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水田向けスマート農業サービス「paditch(パディッチ)」を運営する笑農和がシリーズAで1億円の資金調達を実施

水田向けスマート農業サービス「paditch(パディッチ)」を運営する笑農和がシリーズAで1億円の資金調達を実施

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スマート水田サービス「paditch(パディッチ)」の開発、運営を手掛ける、株式会社笑農和は、シリーズAラウンドにおいて、株式会社Monozukuri Ventures、三井住友海上キャピタル株式会社、スカイランドベンチャーズ株式会社等を引受先とする第三者割当増資による1億円の資金調達を実施した。今回を含む累計での資金調達額は1.7億円となる。

超省力化を実現。水田向けスマート農業サービス「paditch(パディッチ)」とは 

スマート水田サービス「paditch(パディッチ)」は、農作業工程で一番時間と労力を使う水管理工程を遠隔操作、自動制御化した製品で、スマートフォンのボタン一つで水門や給水栓の開閉を一括で行うことができるシステム。

水位や水温に合わせて自動開閉したり、タイマー設定して自動開閉することもできるため、paditch導入により水管理の労力が80%削減したとの第三者機関である農研機構の実証結果も得られている。

2020年11月現在、全国490か所に導入され、水管理の時間と労力の削減に一役かっているだけではなく、稲の収量、品質の向上にも貢献している。

また、豪雨時や、夏場の高温時にリスクを冒して水門・給水栓の調整をしにいく必要がないため、農作業事故の防止にもつながっている。


 


今回の資金調達について 

今回の資金調達により、従来のサービス「paditch gate02+」のデータを活用した栽培営農指導の強化や、遠隔で田んぼダム化可能な排水バルブ「paditch drain 01」の開発を行っていく。農家に寄り添い、現場の声を吸収しながら水管理を中心に稲の収量、品質アップに貢献していくという。

また、アグリテック業界の底上げと今後の市場拡大を推進していくという。

引受先一覧(順不同) 

株式会社Monozukuri Ventures、三井住友海上キャピタル株式会社、スカイランドベンチャーズ株式会社 他

各社コメント

■株式会社Monozukuri Ventures 代表取締役 牧野成将氏

日本の食料自給率向上は喫緊の課題となっており、農業分野での生産性向上は大きな社会課題と捉えています。これまでも農業課題に対して様々な解決策が提案されてきましたがうまく導入は進みませんでした。その中で、笑農和は農家の声をしっかり聞きながら、農家の人が必要とするサービス開発を心がけてきました。彼らが開発するスマート水田管理「paditch」は富山を中心に500台近くが導入されており、しかもその評価は非常に高いものでした。将来、農業分野での人手不足や重労働を解消するキーデバイスになると確信すると共に、私達も笑農和と協力しながら農業分野でのIoT化の一助になりたいと考え、この度のラウンドに参画させていただきました。

■三井住友海上キャピタル株式会社 投資開発 プリシンパル 白松昌之氏

笑農和は、水門/バルブ型IoT機器「paditch」とそこから得られるデータを活用して、100年先を見据えた水稲農業のアップデートを目指す、スマート農業のスタートアップであり、その独自性と将来性を評価して投資いたしました。

また、創業者の下村さんは、農家出身のエンジニアで、農家に寄り添い粘り強く事業を拡大している点を高く評価しており、国内のみならず世界へ羽ばたく起業家だと期待しております。

日本国民にとって主食の米は必要不可欠であり、後継者不足や高温化などの課題解決が可能な「paditch」の需要が更に伸びることを確信しております。当社としても、様々な形で事業拡大を積極支援いたします。

<株式会社笑農和会社概要>

農業は、高齢化に伴う離農・担い手不足・耕作放棄地の増加・異常気象などの問題が山積みとなり、大変な時期に差しかかっている。笑農和はこれらの問題を解決するためにIT・IoT・AI・ロボット等のテクノロジーを活用し、富山発の次世代農業(スマート水田)を築きあげていく、アグリテックベンチャー。

スマート農業を普及することで、農作業の超省力化、1農家における耕地面積の拡大と収量増加による収入の増加、水路への転落防止などに貢献し、農業を支える。

また、若い世代の人が農業を職業として選択する未来の創造にも挑んでいる。

・会社名 :株式会社笑農和(Enowa Co.,ltd.)

・事業内容:スマート水田サービスpaditchの開発・運営/スマート農業コンサルティング/農産物の販売・輸出

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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コメント1件

  • 新田裕亮

    新田裕亮

    • 株式会社スタート
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