多拠点ライフプラットフォーム「ADDress」、JR西日本グループ会社等からの出資により西日本エリアの関係人口拡大へ
定額制の全国住み放題・多拠点コリビング(co-living)サービス「ADDress(アドレス)」を展開する株式会社アドレス(以下「ADDress」)は、西日本エリアにおける関係人口創出の拡大に向けて、株式会社JR西日本イノベーションズの出資を受けて、JR西日本グループと連携を図ることになった。
この連携により今後、西日本エリアにおいて、都市から地方、地方から地方への人の流れを加速化させ、関係人口(※1)創出による地域活性を図っていく。その取り組みの第一弾としてADDressは、大阪の枚方と岡山の奉還町にそれぞれの都道府県で1号拠点となる家を展開する。
また今回、JR西日本イノベーションズからの出資の他に、NECキャピタルソリューション株式会社、みずほ成長支援第3号投資事業有限責任組合、MSIVC2018V投資事業有限責任組合、株式会社ガイアックスからも資金調達を行い、今後の事業拡大に向けて投資を行っていく。
※1 関係人口: 移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のこと
大阪1号拠点「ADDress枚方」の家紹介
大阪1号拠点が枚方市に誕生した。「ADDress枚方」は長尾家具町に立地する準工業エリアの物件。昭和に建てられた木造2階建の住宅という背景から、「高度経済成長期にタイムスリップ」をコンセプトにリノベーションを施したという。オーナーはADDress会員の親戚で、長年居住していた家族の退去により空き家になったため、情報提供。初期費用はオーナー負担で、ADDressはオーナーと転貸借契約を結び、賃貸にて提供してもらう。間取りはそのままに、老朽化した箇所の補修工事を行いつつ、完全リノベーションではなく、当時の趣も残しながら改修作業を仕上げた。一歩家に入ると「昭和」を感じる懐かしのインテリアが並ぶ。家族が待つ家に帰ってきたような「不思議な安心感」が魅力の家という。
岡山1号拠点「ADDress奉還町」の家紹介
新幹線「岡山駅」西口を降りてすぐ。「大政奉還」の際に武士が商業をはじめたことから出来た「奉還町」商店街内の路地を少し入るとある古民家型ゲストハウス。 昔ながらの階段や土間造りに詫び錆びを感じられる。アーティスト「ESOW」による特徴的なウォールアートには、くつろいでいるおじさんの絵が描かれている。 部屋には岡山で有名なデニムブランド「JAPAN BULE」のデニム畳とデニムクロスを施している。すぐ近くには純喫茶を改装したコワーキングスペースカフェも運営しており、PC作業や打ち合わせも可能。 共有のラウンジ・キッチン・レンジ・冷蔵庫なども利用可能。ゆっくりとくつろげる空間。
定額制で自由に住める多拠点居住コリビング(co-living)サービス「ADDress」
ADDressは、定額制で全国の家(登録拠点)に自由に住める多拠点コリビング(co-living)サービス。
「#全国創生」をスローガンに掲げ、多拠点居住を通じ、全国活性化および日本中のコミュニティに新たな関係をつくるライフプラットフォームを提供する。
都市と地方が協力しながら地方への「帰属」そして生活の「回遊」を促進することで、日本全国にコミュニティを築いていく、全国各地の関係人口を加速させる次世代の地方創生の在り方だと考えるという。
また、住まいの多拠点ライフプラットフォームADDressと移動プラットフォームが連携し、移動の定額化、日本全国にコミュニティを築いていくMaaS経済圏の実現を目指す。
各拠点は個室を確保しつつも、シェアハウスのようにリビングやキッチンなどを共有する。空き家や別荘を活用することで、コストを抑えながらリノベーションによる快適な空間を提供。光熱費、Wi-Fi、共有の家具やアメニティの利用、共有スペースの清掃も含めて月額4万円からの低価格を実現している。家守をハブとした会員同士や地域住民との交流機会も魅力の一つで、会員はさまざまな地域で新たなコミュニティに出合える。少子高齢化の人口減少社会において、移住ではなく都心部と地方が人口をシェアリングする多拠点居住のサービスを目指している。
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(eiicon編集部)