大成×Mira Robotics×品川シーズンテラス｜アバターロボット “ugo” による警備実証実験を実施
総合ビルメンテナンスの大成株式会社は、アバターロボットの開発を手掛けるMira Robotics（ミラロボティクス）株式会社、品川シーズンテラス株式会社との三社合同により、次世代型アバターロボット“ugo(ユーゴ―)”によるビル警備の実証実験を行うと発表した。
実証実験の背景と概要
現在、東京都心では再開発が進み、多くの大型オフィスビルが誕生している。一方で少子高齢化が進み、ビルメンテナンス業界では人材不足が深刻な事態となりつつある。このような状況下、同業界へのロボティクスの導入・活用は以前から注目されてきたが、従来の単一動作型ロボットでは、ビルごとに異なる環境・仕様およびサイズ感に対応できず、作業範囲が限定的であるという問題があった。
この問題に対し、直感的な遠隔操作とAI技術を用いた自動モードをあわせ持つ次世代型アバターロボット“ugo”で解決を図る。“ugo”をオフィスビルに配置することで、警備員の有効的な配置や移動時間の削減による効率化のほか、人材不足の解消にもつなげていく狙いだ。
実証実験の場として、バラエティに富んだ商業エリアと国内最大級のオフィスエリアを持ち、広大な緑地が一体となった複合施設である品川シーズンテラスの協力を得る。大成とMira Robotics は、今回の実証実験を通して、人とロボットが効果的に働ける具体的な業務プロセスの構築を目指すという。
＜実証実験の詳細＞
●実施期間／2019年11月18日（月）～2019年12月15日（日）
●実施場所／品川シーズンテラス（住所：東京都港区港南1-2-70）
●実施範囲／大成が提供する警備サービスの一部に“ugo”を導入。2階及びフロアの巡回警備と立哨警備を遠隔操作と半自動モードで行う。フロア間は“ugo”自身がエレベーターを操作して移動する。
●実証目的／巡回及び立哨警備の主な目的は、不法侵入などの行為の抑止にある。そのような心理的抑止効果は、遠隔操作によるアバターロボットによる監視であっても代替可能であることを実証する。また、遠隔操作部分と自動化部分の切り分けを見極め、より効率的な警備体制について検証を行う。
アバターロボット “ugo”とは？
“ugo”は2本のアームと高さ調整により遠隔で様々な業務を行うことができるアバターロボットだという。AIによる学習機能で同じ稼働条件下であれば自動モードも可能。従来の単純な遠隔操作ロボットと完全自動ロボット双方の利点を併せ持つ次世代型アバターロボットである。
各社の役割と展望
Mira Roboticsは、アバターロボットおよび遠隔操作プラットフォームを提供し、品川シーズンテラスは、実証実験の場所を提供する。これらをもとに、大成株式会社は、高度なセキュリティと非労働集約型を両立させる新たな警備ソリューションを提供する。
将来的には、構築した業務プロセスを大成株式会社の警備受契先への横展開を行うとともに、ビルメンテナンス業界他社への業務プロセス共有を通じて、同業界における施設警備の新手法として確立していくという。
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（eiicon編集部）
