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ミライの「渋谷のお土産」とは?――アイデアピッチを経て渋谷川で開催された体験展示に迫る。

ミライの「渋谷のお土産」とは?――アイデアピッチを経て渋谷川で開催された体験展示に迫る。

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多様な人や文化・モノが集結する渋谷。働く場所、遊ぶ場所、暮らす場所としての渋谷。この街にふさわしい、新しい“お土産”とは?――産官学民が連携する新たな組織「渋谷未来デザイン」とオープンイノベーションのプラットフォーム「eiicon」のコラボレーションにより、「世界にむけて渋谷の魅力を発信するお土産」をテーマにアイデアを公募。数多く寄せられたアイデアのなかから選出された4つのプランを発表するアイデアピッチが、5月に開催された。選ばれたアイデアには「渋谷川で実証実験」をする権利が付与される。

そして、アイデアピッチでの最終審査のフィードバックを経て、2つの渋谷の新しい“お土産”のプロジェクトアイデアが、渋谷リバーストリート「WORK PARK PACK」を舞台に体験展示された(6月24日〜28日)。

展示されたのは、株式会社Enhanlaboによる『渋谷をウェアラブルによる資格拡張体験創出のエコシステムに!』と、プランティオ株式会社による『街中で育てて食べられる渋谷野菜(シブヤサイ)』の2つのアイデアだ。

■「渋谷の魅力を発信するお土産」の4つのアイデア

前述したように、5月に開催されたアイデアピッチでは4つのプランが発表された。応募総数40の中から選出されたという「渋谷の魅力を発信するお土産」のアイデアは一体どのようなものがあったのか?振り返ってみたい。

●株式会社Enhanlabo 座安剛史氏:『渋谷をウェアラブルによる視覚拡張体験創出のエコシステムに!』

メガネスーパーの新規事業を分社化して誕生した株式会社Enhanlaboの座安氏によるアイデアは、メガネ型ウェアラブル端末「b.g.」のキーコンセプトに据えた「視覚拡張」によって、訪れた人々の「渋谷での最先端体験」がお土産となるというもの。さらにはその枠組みがパッケージ化されることで「インバウンド、ツーリズム、地方創生といった領域での社会実装につながっていく」という未来を描いている。

●日本財団 野本圭介氏:『おらがまちのビールで渋谷の発酵を促進させる!』

分野、国境を問わず社会貢献活動を展開している日本財団の野本氏のアイデアは、馴染み深い「ビール」を提案の中心にしたもの。 「渋谷におけるビール文化、もしくはビールを片手に人々が話し合うことによって生まれる未来の文化を創出する」ことを目的に掲げたアイデアとなった。

●株式会社タリス 木村征子氏:『カクテル片手に絵を描こう!渋谷の風景画が2時間で完成』

お酒を飲みながら絵を描く新しいエンターテイメント「ペイントパーティー」を企画、運営するタリスの木村氏は飲食を楽しみながら絵を描く体験型イベント「ペイントパーティー」を渋谷で展開することを提案した。ペイントパーティーは海外でも人気があり、近年のコト消費のニーズの流れにも沿っている。さらにはインスタ映えやストレス社会に求められる「癒やし」の側面もあるそうだ。

●プランティオ株式会社 芹澤孝悦氏:『街中で育てて食べられる渋谷野菜(シブヤサイ)』

IoTプランターとシェア型コミュニティファーム事業を展開するスタートアップ、プランティオの芹澤氏は「渋谷川で育てている野菜をアプリで”見える化”し、ユーザー収穫時期やお手入れのタイミングを通知したりして”みんなで”育てる仕組みを提供する」というアイデアを発表した。

■渋谷川にて「アイデアを体験する場」を提供

渋谷川沿いに位置する渋谷リバーストリート「WORK PARK PACK」を舞台にして6月24日〜28日に実施された体験展示には、若者や地元住民、近隣のビジネスマンなどの多くの通行人が興味を示し、体験展示スタッフとのコミュニケーションが生まれる場面も見られた。

『渋谷をウェアラブルによる視覚拡張体験創出のエコシステムに!』というアイデアを提案し、実際にメガネ型ウェアラブル端末を展示したEnhanlabo・座安剛史氏は取材に対して次のように話してくれた。

「今回提案したアイデアの具体的な用途創出をテストするために、ウェアラブル端末の体験の場を提供しています。展示ブースでは”渋谷のお土産”というテーマにあわせて、ウェアラブル端末を掛けながらハチ公をモチーフにした折り紙をつくってもらうという体験を提供しました。このようなテストをふまえて、今後さらにアイデアをブラッシュアップしていきたいと思います」。

また、プランティオが提案した『街中で育てて食べられる渋谷野菜(シブヤサイ)』も展示され、野菜の種の配布などが行われた。なお同社は、この体験展示実施中の6月27日に、約1.5億円の資金調達を実施したことを発表。さらに都市部向け“シェア型コミュニティファーム”のプロトタイプを完成し、恵比寿プライムスクエアタワーに『SUSTINA PARK EBISU PRIME』開設したこともリリースした。

――このように、ウェアラブル端末や都市型農業体験など、新たなプロダクト・サービスを生み出しているスタートアップが参加していることも、本イベントの特色と言えるだろう。

■取材後記

「世界にむけて渋谷の魅力を発信するお土産」というユニークなテーマ設定のもとに開催された今回のアイデアピッチ〜体験展示。これらの特徴あるアイデアがスケールし、実際に“渋谷のお土産”へと進化するのか?引き続き、今後の動向にも注目していきたい。

※関連記事:

これからの渋谷。渋谷の可能性とは? -渋谷×お土産!?アイデアピッチ プレイベント-

渋谷×メガネ・ビール・絵・野菜…!?世界にむけて渋谷を発信するお土産とは

(構成・取材・文:眞田幸剛)

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