豊田通商、最先端の車載制御システム開発技術を有するスマートホールディングスと資本・業務提携
豊田通商株式会社は、次世代モビリティ向け車載制御システムの開発強化を目的に、スマートホールディングス株式会社と資本・業務提携した。また豊田通商からの出資と同時に、株式会社トヨタシステムズならびに株式会社電通国際情報サービスもスマートホールディングスに出資している。
背景
100年に一度の大きな変革期を迎えている自動車産業では、CASE (Connected, Autonomous, Shared, Electric) の四つの要素が連動して革新的な技術やサービスが開発されている。自動運転や電動化など新たに加わった機能への対応だけでなく、環境規制対応や安全性・信頼性向上など従来の性能に対する要求も高度化しており、次世代モビリティ開発の現場では、より高度な技術力の確保や、急増する開発工数に対するリソース不足が大きな課題になっている。
出資の目的
豊田通商は、エレクトロニクス事業の中核子会社であるネクスティ エレクトロニクス株式会社を通じて、従来の半導体・電子部品販売に加え、2004年に車載ソフトウエア開発に本格参入した。日本のみならず海外を含む各拠点での車載向け半導体販売や車載ソフトウエア開発を通じて、自動車関連メーカーを中心とした幅広い顧客ネットワークを構築している。
スマートホールディングスは、同社の子会社であるスマートインプリメント株式会社にて、自動車開発の中でも特に重要な車載制御システム開発において高度な技術開発機能を有している。
今回の資本・業務提携により、豊田通商グループが培ってきた車載半導体および車載ソフトウエア事業と、スマートホールディングスの持つ最先端の技術を組み合わせ、車載システム開発の制御設計から適合評価までのトータルエンジニアリング機能を拡充・強化し、次世代モビリティ開発への貢献を目指すという。
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(eiicon編集部)