【イベントレポート】神田外語学院グローバルコミュニケーション科 卒業制作プレゼンテーション2016にいってきた!
こんにちは。eiicon co-founderの田中です。
今回は11月4日に開催された神田外語学院グローバルコミュニケーション科の卒業制作プレゼンテーション2016におじゃまさせていただきました!
■神田外語学院グローバルコミュニケーション科の卒業制作プレゼンテーション2016について:
神田外語学院グローバルコミュニケーション科は、「英語・IT・マーケティング」という軸で国際社会が必要とする課題解決ができる人材を育成することをテーマとしています。今回の卒業制作最終プレゼンテーションは、2年間に及ぶカリキュラムの集大成として行われるイベントです。
■高い専門性をもつ講師陣:
卒業制作の担当講師は下記のお二人が担当されています。
●レンフロ比佐子先生…米国にて特殊メイクアップアーティストとして活躍。通訳・翻訳、英語塾経営を経て、国際社会で活躍する人材の育成を行う。
●松永エリック・匡史先生…元ミュージシャン、現在はPwCコンサルティング合同会社の執行役員で、エンターテイメント&メディア、デジタルサービスのリードパートナーとしてコンサルティングに従事。大学講師、音楽家プロデューサーとしても活躍。
■実際の製品を活用した、“本気の提案”が今回のテーマ:
(▲写真左:松永エリック・匡史氏、写真右:澤田智裕氏、写真中央:eiicon co-founder・田中)
今回、講師である松永氏がこだわったのが、企画テーマ。 題材となった製品は、オリィ研究所(http://orylab.com/)が提供する分身ロボット“OriHime”と、ブリリアントサービス(http://www.brilliantservice.co.jp/)が提供するスマートグラス“mirama”。この2つの製品を掛け合わせた新規事業を提案せよ、というのが今回のプレゼンテーションのテーマです。
それも、ただ単純に2つの製品を調べて提案を考える、というものではありません。実際にオリィ研究所の吉藤社長とブリリアントサービスの杉本社長から直接2つの製品が生まれた思いを学生さんに説明いただき、その経営者の思いやパッションを直接感じることで、“本気”の新規事業提案を考えるというもの。ビジネスにはパッションが一番大事であるという松永氏のこだわりが出発点となっているそうです。
実際に2社に認められれば事業化される可能性もある、という単なる授業の一環から実ビジネスに近い形での企画となっていました。
■プレゼンテーションスタート!
プレゼンテーション当日は、題材となった製品を提供する2社に加え、大手メーカーやサービス会社、マーケティング会社など、ビジネス界で活躍する豪華な審査員を加え、学生さんの本気の提案を評価。
▼審査員一覧:
・武田哲也氏(株式会社エイド・ディーシーシー取締役/経営企画担当)
・杉本礼彦氏(株式会社ブリアントサービス 代表取締役)
・松本和也氏(株式会社マツモトメソッド 社長)
・澤田智裕氏(株式会社リコー 新規事業開発本部オープンイノベーション推進室副事業プロデューサー)
・渡邊信彦氏(事業構想大学院特任教授)
・ショーン・マリンズ・晃治氏(外資系飲料メーカー マーケティング部門)
・番田雄太氏(株式会社オリィ研究所)
・高田麻衣子氏(オクシイ株式会社 代表取締役)
・Herman Bartelen先生(神田外語学院 EIC/VISTAディレクター)
・Kieran Julian先生(神田外語学院 専任講師)
6チームにわかれた学生さんは、英語と日本語両方で、OriHimeとmiramaを掛け合わせた新規事業案を発表します。
驚いたのがそのプレゼンテーション能力の高さ。さすがのグローバルコミュニケーション学科。学生とは思えない、聞き手を引き込む堂々としたプレゼンテーション、パワーポイントのクオリティでした。
■最優秀賞に輝いたのは、農業に着目したOriHime×miramaの活用!
最優秀賞に輝いたチームの案は、農業を活性化させる施策に2つの製品を活用するというものでした。
miramaを装着しながら農作業を行うことで、引退農家のアドバイザーなどから成るコミュニティーのメンバーからリアルタイムでアドバイスをもらうことができたり、農作物をファーマーズマーケットなどで販売する際に、売り場にOriHimeを設置し、アドバイザーから農作物の説明や料理のレシピなどをリアルに聞くことができるというもの。
2つの製品の開発の想いをくみとった活用方法という点も、評価ポイントの1つになりました。
■提供する価値に目を向けることが重要。
今回のプレゼンテーションを通し、学生とは思えないクオリティや着眼点に驚く一方で、審査員のコメントにもありましたが、ビジネスとしてはまだまだこれからブラッシュアップが必要な案が多くありました。
製品やサービスを起案するにあたり重要なことは、まずは「本質的に解決したい課題は何か」、そして「それをどう解決し、誰にどのような価値を提供したいのか」を考え抜くことなのではないかと思いました。
手段への対応だけに目を向けるのではなく、本質的な価値に目を向け続けることでイノベーションが生まれる。それはオープンイノベーションでも同じではないかと感じました。
■執筆者:田中みどり
株式会社インテリジェンスにて、インターネット業界の中途採用支援の法人営業・マネジメントを経験し、eiicon 立ち上げメンバーとして主に法人集客とサービス企画を担当。