不動産DXスタートアップ・Facilo、シリーズBで64億円を調達――コラビットのグループ化と新規AI群で「AI共創エコシステム」構築へ
不動産コミュニケーションクラウドを展開する株式会社Faciloは、グロービス・キャピタル・パートナーズをリード投資家とする第三者割当増資および金融機関からの融資により、総額64億円(累計約83億円)の資金調達を実施したことを発表した。
あわせて、不動産価格査定AIアルゴリズムを強みとする株式会社コラビットのグループ会社化と、新規AI駆動プロダクトシリーズのリリースを発表。不動産仲介における「AI共創エコシステム」の構築を加速させる。
背景と目的:コミュニケーション支援から「業務全般のAI共創」へ拡張
2023年2月にサービスを開始した「Facilo」は、2026年9月時点で仲介会社の導入店舗数が2,300店舗、利用営業担当者数が13,000名を超えるなど急速に普及している。
従来は営業担当者と顧客を密につなぐコミュニケーション基盤として成長してきたが、今回はさらなる顧客体験向上を目指し、AIを活用した業務全般支援へ進化を図る。
ツールごとに分断されていた業務とデータをシームレスにつなぎ、営業担当者・顧客・AIが協調して新たな取引体験を創出する「AI共創エコシステム」の確立を目指す。
主な資金使途と戦略的取り組み
調達した資金は、AI領域への集中投資や人材・組織の強化、戦略的M&Aなどに充当される。
1. 開発プロセスとプロダクトのAI駆動化
情報分断やデータ入力負荷などの現場課題を解消するため、「AI駆動CRM」「AI駆動コンバーター」「簡易調査AIエージェント」を新規リリース。営業担当者が人間ならではの付加価値に集中できる環境を整える。
2. コラビットのグループ会社化によるプロダクト拡充
不動産AI査定サービス「HowMa」などを展開するコラビットをグループに迎えることで、売却仲介業務を共通プラットフォーム上で完結。ツール切り替えやデータ連携不足による「SaaS疲れ」を解消する。
今後の展開
Faciloはプロダクト開発を加速させるとともに組織基盤を強化し、不動産流通全体の活性化と透明性向上に貢献していく方針だ。
営業担当者の経験差をテクノロジーで補い、納得感のある意思決定を支える「次世代の不動産取引インフラ」としての飛躍を目指す。
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(TOMORUBA編集部)