bestatとかんでんエンジニアリング、スマホ×AIで地中送電工事の図面生成を効率化。作業時間を80%削減
3Dデータ処理技術を手がけるbestat株式会社と株式会社かんでんエンジニアリングは、マンホール内の地中送電ケーブルにおける測量・図面作成業務のデジタル化に向けた共同実証(PoC)を実施したことを発表した。
スマホ画像から3D生成およびAI認識を経て、2Dケーブルオフセット図面を一気通貫で自動生成する国内初の試みにより、作業時間を約80%削減できる可能性を確認した。両社は2027年度からの実務での本格導入を目指す。
背景と目的:狭小なマンホール内作業と熟練技術者依存の解消
地中送電設備の更新工事では、暗く狭いマンホール内での測量作業や手作業による図面化が必要となり、多大な時間と熟練技術者のノウハウを要していた。また、従来の3Dスキャンは「高価な専用機材が必要」「円筒形状ケーブルの自動認識が困難」「複数の専用ソフトが必要」といった導入・運用の課題が存在した。
これらの課題を解決するため、bestatの3Dデータ処理プラットフォーム「3D.Core」を活用。スマートフォン撮影画像を起点とした図面生成自動化モデルの検証を実施した。
共同実証(PoC)の成果と主な特長
実証では、現場施工管理に耐えうる精度で図面生成が行えるかを検証した。
・作業時間を約80%削減: 従来は約3日を要していた図面作成作業を約0.6日まで短縮可能であることを確認。
・専用機材不要の汎用性: スマホ撮影画像からクラウド上で3Dデータ生成・AI認識・図面生成までを一気通貫で完結。高価な専用計測機器や複数ソフトへの依存を解消した。
・技能継承と保全DXの推進: 作業負担を軽減するとともに、デジタルデータとして保存・蓄積することで、過去の設備状況の参照や技能継承を支援する。
今後の展開
両社は2026年度も実用化に向けた現場検証とシステム改善(ケーブル線形精度の向上や付属品自動描画機能の追加など)を継続し、2027年度からの本格運用を目指す。
bestatは本実証で得た知見をもとに電力・インフラ業界全体へ展開を進め、かんでんエンジニアリングは業務全体のDX推進を図っていく。
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(TOMORUBA編集部)