三重県志摩市とディープシープランニングが立地協定締結——マリンテック集積を進め「海洋イノベーションの聖地」を目指す
三重県志摩市は、海洋ディープテック企業のディープシープランニング株式会社と企業立地協定を締結した。同社は志摩市内に開発・製造・メンテナンス拠点を新設し、有人潜水艇事業や海底熟成事業などを本格展開する。
協定締結の背景と「マリンテック」推進の動き
志摩市は、真珠養殖の発祥地として知られる英虞湾(あごわん)などの地理的強みを活かし、海洋先端技術(マリンテック)企業の誘致や新産業創出を進めている。2026年4月には、先端技術の実証実験を一元的に支援する「志摩市マリンテック等実証ワンストップセンター」を立ち上げた。国の政策方針(「骨太の方針 2026」)においても海洋分野への投資強化が掲げられるなど、海洋領域の技術開発は国の国家的・産業的潮流とも重なる。
一方、ディープシープランニングは、深海探査船「しんかい6500」の開発リーダーを務めた髙川真一氏(取締役会長兼CTO)と山本敬氏(代表取締役社長)が率いるスタートアップだ。アミューザジャパン社が培った製造・整備技術や特許を継承し、日本で唯一の「有人レジャー用潜水艇メーカー」としての事業展開を目指している。
静穏で透明度の高い英虞湾の自然環境と、志摩市による実証実験・企業立地の伴走支援体制が合致したことで、同市への拠点開設が実現した。
今後の展望
同社は志摩市の拠点を軸に、有人潜水艇の開発・製造・メンテナンスに加え、海洋観光や海底熟成といった海洋資源を活用したビジネス展開を進める。
志摩市はマリンテック企業の誘致と技術集積を推進し、持続可能な海の未来を切り拓く「海洋イノベーションの聖地」としてのポジション確立と、地域の高度産業化を目指す。
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(TOMORUBA編集部)