1. Tomorubaトップ
  2. ニュース
  3. BALLAS、シリーズBで24億円調達 建設サプライチェーンの再構築を加速
BALLAS、シリーズBで24億円調達 建設サプライチェーンの再構築を加速

BALLAS、シリーズBで24億円調達 建設サプライチェーンの再構築を加速

0人がチェック!

建設部材の調達最適化を起点に産業変革を目指す株式会社BALLASは、シリーズBラウンドにおいて総額24億円(エクイティ21億円、デット3億円)の資金調達を実施した。リード投資家としてSMBC EdgeおよびZ Venture Capitalが参画し、事業会社・金融機関を中心とした投資家群が加わることで、同社の成長戦略は次のフェーズへと進む。累計調達額は約43億円に到達した。

今回の調達は、同社が展開する建設部材オンラインプラットフォーム「BALLAS SCM」のネットワーク拡大と、AIを軸とした新プロダクト開発の加速を目的とする。分断された建設サプライチェーンの再構築に向け、資本と事業基盤の両面から体制を強化する狙いだ。

分断された建設サプライチェーンに挑むプラットフォーム戦略

建設業界は、国内約75兆円、世界では17兆ドル規模に及ぶ巨大市場である一方、サプライチェーンの分断や人手不足といった構造課題を抱えている。特に、需要拡大が続くデータセンターや物流施設の建設領域では供給不足が顕在化しており、過去10年で工場数が約40%減少、建設コストも約30%上昇している。

こうした状況に対し、BALLASは特注建設部材を「モジュール化」し、データとして蓄積・再利用することで、従来属人的だった調達プロセスの標準化を進めてきた。買い手である建設会社と、売り手である製作工場をつなぐ「BALLAS SCM」は、QCD(品質・コスト・納期)の改善を実現しながら成長を続け、シリーズA以降のGMVはCAGR130%で拡大している。

新プロダクト「BALLAS LINKS」正式リリース

今回の調達と並行し、同社は新プロダクト「BALLAS LINKS」を正式リリースした。これは建設工事会社向けのプロジェクトマネジメントシステムであり、部材調達にとどまらず、設計・施工に関わる情報連携を一体的に管理する。

β版は2025年6月より提供されており、現場からは図面・帳票の認識齟齬の防止や、部材調達に関わる情報共有の円滑化、AIによる業務自動化といった点で高い評価を得てきた。SCMで培った業界理解をベースに、分断されがちな建設プロジェクトの情報をデジタルで統合する共通基盤としての役割を担う。

BIM連携とプロセス自動化で“前倒し最適化”へ

BALLASは今後、「BALLAS SCM」と「BALLAS LINKS」を核に、建設サプライチェーン全体のプロセスオートメーション化を推進する。特に、BIMなど上流工程との連携を強化し、設計段階から最適化を図る“フロントローディング”を実現する構えだ。

また、建築やプラントにおける部材の標準化、配管領域でのユニット化などを通じ、供給力不足の解消にも取り組む。単なる効率化にとどまらず、設計・製造・施工を横断した構造的な変革を視野に入れる。

AI駆動で設計・開発プロセスを再構築

同社の特徴は、プロダクト機能としてのAI活用に加え、開発プロセス自体をAIで再設計している点にある。複数のAIエディタを活用し、要件定義からテストまでの開発フロー全体を効率化。2025年には開発生産性を1.7倍に向上させた。

さらに、建設部材の3Dモデリングにおいても、従来の手作業中心の設計から脱却し、コードによるモデル生成へと移行。設計者が本来注力すべき「最適な設計の企画」に集中できる環境を整備している。

投資家連携と人材投資で産業変革を加速

今回のラウンドでは、事業会社・金融機関との連携を通じて、顧客基盤やドメイン知見の取り込みも進める。Z Venture Capitalは、AIネイティブな調達プラットフォームとしての成長性を評価し、産業構造変革への期待を示した。

BALLASは今後、プロダクトマネージャーやAIエンジニアなどの採用を強化し、リアル産業×テクノロジーの融合をさらに推進する。属人的で非効率な多重請負構造から、データを基盤としたフラットな産業構造への転換。その実現に向けた動きが、本格化しつつある。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント0件