
EC・小売業界のサプライチェーン領域を再構築することを掲げるshizai、シリーズBラウンドで総額6.2億円を調達
EC・小売業界のサプライチェーン領域を再構築することを掲げる株式会社shizaiは、シリーズBラウンドのセカンドクローズを完了し、ラウンド合計で6.2億円の資金調達を実施した。今回の調達では、Monoful Venture Partnersおよび日本郵政キャピタルとの資本提携に加え、日本政策金融公庫から新株予約権付融資による2億円の資金も獲得しており、事業成長のさらなる加速を見込む。
shizaiは、オリジナルパッケージの制作プラットフォーム「shizai」や発注管理SaaS「shizai pro」を展開。シリーズA以降、アライアンスパートナーとの連携強化を軸に業績を着実に伸ばしてきた。今回の調達を通じて、各サービスの進化と同時に、顧客企業のサプライチェーン改革支援を一層推し進める構えだ。
味の素出身の小田氏が新執行役員に就任
合わせて、同社では新たな経営体制の強化として、執行役員に小田氏が就任したことを発表。小田氏は、味の素株式会社にて約15年にわたり営業・海外事業部門など幅広い職務を歴任し、2023年にshizaiへ入社。以降、営業(AE)およびマーケティング(Growth)チームのマネジメントを担い、シリーズA以降の成長に大きく寄与してきた。
今回の執行役員就任にあたり、小田氏は「役職が変わっても自分自身が変わるわけではありませんが、いただいた責任の重さを感じながら、より一層真摯に事業と向き合っていきたい」とコメント。今後は同氏を中心に、AE/Growthチームの拡張および組織強化が本格化していく。
包装資材×SaaSでサプライチェーンを再定義
shizaiの中核をなすのは、パッケージの発注・管理業務を効率化するプラットフォーム「shizai」と、SaaS型の発注管理システム「shizai pro」の2つの事業。これらを基盤としつつ、SCM(サプライチェーンマネジメント)領域での多様なパートナーとの連携を強化し、業界の理想的なサプライチェーン像の実現を目指す。
特に「shizai pro」は、発注や在庫の見える化・自動化を可能にし、事業者の業務負荷を軽減する。今後はさらに、ECや小売業のニーズに応じた新機能の実装や拡張も視野に入れている。
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(TOMORUBA編集部)