規制産業のコンプライアンスAIプラットフォームのシャペロン、シリーズBラウンドで総額7.3億円の資金調達を実施
規制産業向けコンプライアンスAIプラットフォームを提供する株式会社シャペロンは、シリーズBラウンドにおいて総額7.3億円の資金調達を実施した。調達した資金は、プロダクト開発及び組織体制の強化に充当し、規制要件を前提にAIを業務へ安全に組み込むためのプラットフォーム開発を目指す。なお現時点では、第一の領域として製薬・医療領域向けにソリューションを提供している。
資金調達の概要
・調達額:7.3億円(エクイティファイナンス6.3億円、デットファイナンス1億円)
・累計調達額:12.3億円
・第三者割当引受先:ALL STAR SAAS FUND、ニッセイ・キャピタル、i-nest capital、Vertex Ventures Japan、株式会社AGSコンサルティング
資金調達の背景と目的
現在、シャペロンがサービスを提供している製薬業界は、人々の健康と生命に関わる医薬品を取り扱うという事業の公共性・重要性から、法規制への対応およびコンプライアンス遵守に関して極めて高度な水準が求められる特殊な環境にある。
この厳格な規制環境下において業界特有の複雑な要求事項に対応するためには、高度な専門知識と経験を持つ人材による判断が不可欠な状況が続いている。その結果、業務の標準化や効率化の取り組みにおいても、依然として大きな余地が残されているのが現状だ。
同社はこのような状況下において「コンプライアンスAIで、新しい基準を築く」というビジョンを掲げ、SaaSとAIによる迅速かつ高精度な処理を追求してきた。製薬業界で培ったこの技術基盤は、同様の規制課題を抱える他の産業にも展開可能であり、規制産業における業務オペレーション効率とコンプライアンス水準の適正化を通じて、監査・証跡・ガバナンスを備えたAIのプラットフォームを構築していく。
資金使途について
シャペロンは2019年に製薬・医療企業向けメッセージングプラットフォーム「Shaperon(シャペロン)」をリリースし、現在は主に多数の内資系大手製薬企業に導入。2023年以降、生成AIを活用したコンプライアンスAIソリューションを順次開発・展開し、累積100万件以上の処理を行っている。今回の資金調達は、規制産業のDXを本格的に加速させるための成長投資として、以下の分野に充当する。
1.プロダクト開発と市場への提供価値の最大化
・規制産業に特化したAIエージェントの運用基盤の開発
・AIエージェントの自律的な品質評価・改善機構の研究開発
・既存のコンプライアンスAIプロダクト/サービスの品質向上
2.組織体制の強化と人材への投資
上記プロダクトと基盤づくり、およびサービス提供の中核となるポジションとともに、事業拡大の実現に向けた人材を採用し、組織体制を強化 。AI技術の知見を持つエンジニアや、規制業務に精通したプロダクトマネージャー、市場への提供価値を最大化するための事業開発など、規制産業にコンプライアンスAIを社会実装するためのメンバーを募集している。
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(TOMORUBA編集部)