サガテレビグループのビープラスト、九州・瀬戸内エリア特化の独立系VC ドーガンと共同で事業承継マッチングサービス「つぎのわ」を提供開始
サガテレビのグループ会社である株式会社ビープラストは、九州・瀬戸内エリアで様々なステージの企業に投資する独立系ベンチャーキャピタルの株式会社ドーガンと共同で事業承継マッチングサービス『つぎのわ』の提供を開始した。
“事業のつなぎ手”と“つぎ手”をつなぐことで、地域経済の持続的発展を目指す取り組みだ。
後継者不在が地域経済の存続を脅かす
日本政策金融公庫の調査によると、2023年時点で「後継者が決まっていない」と回答した企業は57.4%にのぼる。黒字にもかかわらず廃業を選ぶケースも多く、地域に根ざした企業の技術や信頼が失われる現状が課題となっている。
こうした中で、ビープラストとドーガンは地域密着型の事業承継支援体制を構築。事業主の想いや価値観を尊重しながら、次世代へ事業を受け継ぐ環境づくりに挑む。
地域の“想い”をつなぐサービス設計
『つぎのわ』は、単なるM&Aプラットフォームではなく、経営者の“想い”を丁寧に汲み取り、価値観の合致を重視したマッチングを特徴とする。
地域に根ざす両社が連携し、「誰かに事業を引き継いでほしい」「地域で何かを始めたい」という双方のニーズに応える仕組みを整備した。
サービスでは、相談受付から事業評価、後継者探し、資金調達、法務・税務支援までをワンストップで提供。さらに、公認会計士や税理士など専門家との連携により、安心感のある承継プロセスを支援する。
また、資金繰りや人材確保、ブランディングなど、承継前後に生じる経営課題にも幅広く対応。地域企業が次のステージへと歩み出すための伴走体制を整える。
両社の想い ――「地域の炎を灯し続ける」
サガテレビグループの一員として、地域企業のプロモーションや人材派遣、バックオフィス支援などを手がけてきたビープラスト。
「感情を動かすコミュニケーションで、誰もが誇れる佐賀をつくる」という理念のもと、地域の魅力を発信してきた同社にとって、『つぎのわ』は“地域の価値を次代へつなぐ”挑戦である。
一方、ドーガンは九州を拠点に活動するインベストメントバンク。M&Aアドバイザリーやファンド運営などを通じ、地場産業の投資・育成を推進してきた。
両社は「地域の素敵な事業の炎を灯し続けたい」という共通の思いを胸に、九州から全国への展開を見据える。今後は、各地域でのセミナー開催や個別相談会を通じて、事業者との接点を広げる予定だ。地域に眠る価値ある事業を次世代へとつなぐ“新しい承継の形”として、『つぎのわ』の活動が注目される。
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(TOMORUBA編集部)