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【イベントレポート】19社のスタートアップが次の採択ステージへ。富士通アクセラレータプログラム第6期ピッチコンテスト開催!

【イベントレポート】19社のスタートアップが次の採択ステージへ。富士通アクセラレータプログラム第6期ピッチコンテスト開催!

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スタートアップの革新的な技術・製品と富士通グループの製品・ソリューション・サービスを組み合わせ、世の中へ新たな価値を提供すること目的に開催されている「富士通アクセラレータプログラム」。

第6期をむかえる本プログラム。協業に向け次のステージへ進む企業が採択されるピッチコンテストが開催された。

累計で77社との協業検討、約40社との協業をすすめている本プログラム。今回の募集テーマは、下記10つ。

AI、セキュリティ、IoT、クラウドプラットフォーム、ロボティクス、ブロックチェーン、データ利活用、働き方改革、ヘルスケア、社会・地域課題解決。

ピッチコンテストには、上記カテゴリに当てはまるスタートアップが、書類審査、面談を経て22社登壇。第6期より、富士通の各事業部門×スタートアップとのマッチングをサポートする事業会社の参加や、過去プログラム参加企業の今後を追うアップデートピッチも行われた。

▲富士通株式会社 常務理事 首席エバンジェリスト 中山五輪男氏

オープニングの挨拶に登壇した中山五輪男氏は、「今はベンチャーから大企業が選ばれる時代。富士通も2015年よりベンチャーに選ばれる企業を目指し、取り組みを進めてきました。富士通アクセラレータプログラムでは、ベンチャー側が成果が出ないと判断したらすぐにやめられること、首都圏への移動が必須では無く地方や遠隔からの参加で協業検討が可能なこと、事業化に本気の事業部のみを巻き込むことなど、本気の共創を目指しています。」と語った。

22社のスタートアップが繰り広げるピッチ

ピッチ登壇企業は以下の22社(発表順)。

株式会社ヒトクセ、株式会社リトルソフトウェア、株式会社tiwaki、株式会社BLUE STYLE、株式会社エモスタ、コガソフトウェア株式会社、ソナス株式会社、株式会社GAUSS、フェアリーデバイセズ株式会社、コグニティ株式会社、株式会社テクリコ、Babydoor株式会社、ハイラブル株式会社、Pegara, Inc.、ネクストイノベーション株式会社、株式会社UsideU、Quantstamp, Inc、株式会社Momo、株式会社TRUSTDOCK、株式会社カケハシ、株式会社ZenmuTech、株式会社OKEIOS

その中から、見事受賞したスタートアップを紹介する。

優秀賞は、「株式会社TRUSTDOCK」と、「ソナス株式会社」が獲得!

●株式会社TRUSTDOCK:

日本で唯一のAPI型本人確認サービス「TRUSTDOCK」を提供。犯罪収益移転防止法をはじめ、携帯電話不正利用防止法、古物営業法、民泊新法など、各種法律に準拠したKYC(Know Your Customer)をAPI組み込みのみで実現。

KYCとは、主に金融取引の顧客確認業務のこと。金融機関は、顧客の身元確認を適切に行い、マネーロンダリングやテロ資金供与などの犯罪に関与しないように業務を行っている。「TRUSTDOCK」を活用することで、サービス事業者は本人確認用の管理画面の開発や、オペレータの教育などを行なうことなく、低コストで本人確認を行うことが可能になる。

また、同社はフィンテック市場の拡大に貢献するため、オンラインで完結する新しい本人確認方法に対応したプロダクトの開発を進めているという。デジタル社会の個人認証基盤を目指すと意気込みを語った。

●ソナス株式会社:

無線通信技術を核とした、東京大学発ベンチャー。

IoTが進む中、さまざまな領域で無線を利用したセンシングへの期待が高まっている昨今。しかし実際には、システム構築時に「データロス」「デバイスが同期していない」「バッテリがもたない」といった問題に直面することが多いという。同社はそれらの問題を、省電力で通信範囲と速度の品質担保を実現する、ルーティング(※1)しないマルチホップ(※2)省電力無線『Choco』を提供することで解決。

これまでのマルチホップで足枷になっていたルーティングを排除することで、大量のセンシングデータをもれなく収集、同時送信を実現し、無線デバイスの効率的なスリープ制御が可能となることで省電力なシステム構築が可能になるという。

※1:ルーティング:ネットワーク上でデータを送信・転送する際に、宛先アドレスの情報を元に最適な転送経路を割り出すこと。

※2:マルチホップ:端末自身が中継器の役割も果たすことで、 長距離通信を可能にする技術。

最優秀賞は、「株式会社カケハシ」!

最優秀賞に輝いたのは、株式会社カケハシ。

●株式会社カケハシ:

薬局薬剤師向けのクラウド型電子薬歴システム『Musubi』を提供。

Musubiは、患者の疾患や生活習慣、飲んでいる薬などの情報をもとに服薬指導を自動提案したり、指導内容をボタン選択で簡単に入力ができるという。これまで薬剤師が毎日2~3時間かけて行ってきた薬歴データ(調剤や服薬指導の内容を記録したもの)の記入業務を、Musubiを使うことで大幅に短縮できる。

数多くの薬局をまわって薬剤師の意見や現場の情報を収集し、その声が反映されたMusubiは、口コミで広がっているという。

今後の成長性と日本独自の調剤薬局のペインポイントを解決している点が高く評価され、見事最優秀賞を受賞した。

19社が協業検討の次のステージへ。

その他、ピッチに登壇した22社のうち計19社が協業検討に向けた次のフェーズへ進むこととなった。今後は、各スタートアップとマッチングした富士通の事業部門・事業会社が共同プロジェクトを立ち上げ、協業検討活動を実施していくとのこと。

そして12月に行われるDemo Dayにて、協業検討活動の成果が発表されることになります。 

▲富士通株式会社 マーケティング戦略本部 ビジネス開発統括部 シニアディレクター 兼 ベンチャー協業推進部 部長 徳永奈緒美氏

 

富士通のベンチャー協業推進部長である徳永奈緒美氏は、「スタートアップは日々急成長しています。富士通事業部の皆さん、挑戦を続けるスタートアップへのリスペクトを持ち、win-winな関係でともに発展しながら、デジタル革新を実現していきましょう。」と、語った。

この中から、今後どのようなビジネスが生まれていくのか。今後もウォッチしていきたいと思う。

(取材・文:田中みどり)

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