
Webサイト訪問者の大半が離脱してしまうという課題に挑む OPTEMOが累計資金調達額 約10億円突破でBPaaSを本格始動
Webサイト訪問者の大半が離脱してしまうという課題に挑む株式会社OPTEMOは、約5億円の資金調達を実施したと発表した。これにより累計調達額は約10億円に達し、Webサイトの潜在力を最大限に引き出す「BPaaS(Business Process as a Service)」の提供を本格化させる。
問い合わせ前の“見込み顧客”と対話する──OPTEMOの革新性
一般的に、企業のWebサイトを訪れるユーザーのうち、実際に問い合わせや資料請求に至るのはわずか1%。残る99%の「見えない見込み顧客」は、従来のマーケティング手法ではアプローチが難しかった。
OPTEMOは、こうした潜在層との“その瞬間”の接点づくりを支援するソリューションだ。Webサイトに1行のタグを埋め込むだけで、ユーザーの閲覧行動をリアルタイムに解析し、興味・関心に応じた対話を可能にする。結果、Webサイトが単なる情報提供の場から、商談創出の最前線へと進化する。
顧客接点の創出から対応までをワンストップで支援
今回の資金調達を機に、OPTEMOは新たにBPaaSモデルの展開を加速する。これは、企業が自社の体制を変更することなく、OPTEMO導入から運用、顧客とのリアルタイムコミュニケーションまでを一気通貫で外部委託できる仕組みだ。
既に10社以上で導入が進んでおり、専任チームが企業の「顔」となってWeb接客を代行。顧客体験と商談化率の両面で高い成果を上げているという。
投資家からの期待──「誠実さと筋肉質な組織に共感」
今回のラウンドには、インクルージョン・ジャパン、三井住友海上キャピタル、SMBCベンチャーキャピタルなどの新規投資家に加え、Skyland VenturesやSBIインベストメント、三菱UFJキャピタルなど既存株主も追加出資。OPTEMO 代表の小池氏の「誠実なプロダクトづくりと、熱量ある経営体制」に信頼を寄せる声が相次いだ。
特にSBIインベストメントの小野氏は、「ユーザーの感情を可視化するというテーマは、すべてのサービス設計の基盤となるもの」と語り、OPTEMOの社会的意義を高く評価している。
問い合わせの1%だけでなく、残り99%にも価値ある体験を届ける──そんな“新しいWebコミュニケーション”の標準をつくろうとしている。
関連リンク:プレスリリース
(TOMORUBA編集部)