勤務シフト自動作成サービスを運営するシフトメーション、9億円の資金調達を実施
勤務シフト自動作成サービスShiftmationを運営する株式会社シフトメーションは、DNX Ventures、Archetype Venturesを引受先とした6億円の第三者割当増資および日本政策金融公庫を引受先とした3億円の新株予約権付き融資により、総額9億円の資金調達を実施した。今回調達した資金により、新規事業を含めたプロダクト開発の強化および組織体制の拡充を推進する。
エッセンシャルワーカーを取り巻く課題
医療介護領域を中心とした、対人業務を行う専門職領域では、24時間365日体制で業務を行うため、シフト制による勤務が行われている。資格・スキル・労働時間を考慮するためシフト作成は複雑化し、単純な穴埋めではなく働き方を考慮していくと、管理者クラスの方が毎月数十時間をかけるケースもある。人員不足に伴い無理なシフトでの勤務になると労働環境の悪化により離職率が高まり、次のシフト作成に負担が増え、結果としてさらなる離職につながるケースもある。
本来業務である対人業務に安心して専念できる環境をつくるために、これまで人がやっていた非対人である業務の効率化と、何を効率化すべきかの判断軸を明確化することが必要だと考えられる。
また、シフト作成にあまり時間がかかっていない場合でも、本来であれば最適な人員配置を戦略的に行うことで、同じ人員数でも売上収益を上げられる可能性があるが、考慮すべき要件が多く複雑化するため、取り組み自体が行えていない場合もある。シフトメーションは、複雑な勤務シフトを自動作成することを軸に、作成時間の短縮・最適人員配置を進め、判断軸および解決まで貢献できるような事業展開を進めていく。
資金調達の目的と今後の展望
今回の資金調達は、勤務シフト自動作成サービスShiftmationをさらに拡大するための組織拡大・強化と、新規プロダクトとなるShiftmationシリーズの開発体制強化が目的。Shiftmationは、医療介護領域を中心に、夜勤を伴う専門職の難解なシフト作成課題解決に取り組んできた。東証プライム上場企業や国立大学法人をはじめ、280社以上の日本を代表する法人様に導入しているという。
これからは課題解決の幅を広げるべく、対象となる業界を拡大し、スキルや役割に応じた高度なシフト作成を軸に売上目標・来客予測に応じたシフトの自動作成や、エリア内のヘルプ提案機能の強化など、多拠点展開をされる事業への貢献も進めていく。
また、シフト作成に必要となるデータをもとに、人時生産性の可視化・最適化をはかるプロダクトである「Shiftmation INSIGHT」や、必要なスキルを再現性高く取得できる評価育成支援プロダクト「Shiftmation PLAYBOOK」をはじめとした、新規プロダクト群の開発を進めていくという。
これにより、エッセンシャルワーカーの働き方を経営と現場の両輪でアップデートし、皆様が生産性高く働くことができる社会の実現に向けチャレンジする。
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