VTuberグループ「にじさんじ」を運営するいちから、約19億円の資金調達を実施
いちから株式会社は、このたびシリーズBラウンドとして国内外の新規投資家を引受先とした第三者割当増資により、合計約19億円の資金調達を実施したことを発表した。同社はこれまで株式及び負債を含めて10億円超の資金調達を実施しており、今回の調達により、2017年5月の創業以来の資金調達額は30億円超になるという。
同ラウンドにおける投資家(順不同、敬称略)
■Legend Capital
■株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
■けいはんな学研都市ATRベンチャーNVCC投資事業有限責任組合
■伊藤忠商事株式会社
調達の目的と今後の展開
いちからは、2017年5月の創業以来、エンターテイメント領域で事業展開をしており、現在は日本および海外でVTuberグループ「にじさんじ」「NIJISANJI」を中心に展開している。「にじさんじ」全体でのYouTubeにおける累計チャンネル登録者数は1,000万人を超え、これまでの配信動画の累計再生回数は10億回を超えている。YouTubeにおけるライブ配信を中心としながら、グッズ・デジタルコンテンツの販売、リアルイベントの実施を通じたビジネス展開をしている。
今回調達した資金は、以下の領域を中心に国内外のVTuber事業「にじさんじ」「NIJISANJI」の成長投資を加速していくという。
①VTuber事業を支える人材への投資
VTuber事業はタレントとそれを支える運営陣により構成されている事業であり、当該事業の最大の資本は人材。この事業を今後さらに大きなものにしていくためには、魅力ある人材への投資が最も重要になると考えており、その獲得・育成に向けて積極的に投資していくという。具体的には、VTuberの事業領域をさらに拡大するための事業開発人材への投資と、デザイン面/技術面からのVTuber事業を支えるデザイナーやエンジニアへの投資を、これまで以上に積極的に進めるという。
②VTuber事業における新規事業開発
同社のVTuber事業を楽しんでいる全てのファン、また将来的にファンになってもらえる人々に対して、同社のミッションである「魔法のような、新体験を」届けられるよう、これまでの枠に捉われない新機能や新サービスを展開していくという。この将来のファンには日本に限らず、海外のファンも含まれる。VTuberは日本発の文化であり、海外での当該文化の普及はこれからの課題。日本が誇るコンテンツ文化は日本のアニメ同様に海外でも受け入れられるということを信じて、同社がその先陣としてマーケットを開拓していくという。
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(eiicon編集部)