CaTe、シリーズAファイナルクローズ・NEDO DTSU採択。創業以来合計8.1億円の資金を活用し心臓リハビリプログラム医療機器事業を推進
株式会社CaTeは、2023年11月、シリーズAラウンド・2nd クローズとして、三菱UFJキャピタル株式会社、株式会社フジタ・イノベーション・キャピタルと東海東京インベストメント株式会社の共同運営ファンド、既存株主の株式会社サムライインキュベートの運営ファンドを引受先とした第三者割当増資により、合計8千万円の資金調達を実施した。シリーズAラウンドの調達金額は総額4.8億円となる。
また、CaTeは国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」)の2023年度「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」(以下、「DTSU」)のSTSフェーズに同社事業「運動負荷量最適化機能と心臓リハビリプログラム医療機器の開発(主任研究者:寺嶋一裕)」が採択され、最大1.9億円の助成金の交付を受ける予定。
創業以来の累計資金調達額は6.2億円となり、助成金1.9億円と合計で8.1億円の資金を活用し、心臓リハビリプログラム医療機器等の研究開発を進めていくという。
資金調達の目的
CaTeは、心疾患患者に対する運動療法を始めとした心臓リハビリを自宅で行うことができる心臓リハビリプログラム医療機器の研究開発を行っている。
心疾患患者の再入院・死亡率減少において心臓リハビリは有効だが、特に日本においては外来心臓リハビリへの参加率は約7%と低く、結果として心疾患患者の多くが再入院を繰り返し、医療費負担が発生している。上記の問題を解決するために遠隔心臓リハビリシステムの早期社会実装を目指し、研究開発を進めている。
今回調達した資金により、社会課題を解決するべく、プロダクトの開発を加速していくほか、臨床研究・薬事・品質保証にわたる組織体制の一層の強化を進めるという。
同社は心疾患を始めとする患者様に適切な運動療法と行動変容を提供し、より健康な未来を創るために挑戦を続けていくという。
今回の引受先(*敬称略、順不同)
・新規投資家: 三菱UFJキャピタル株式会社、フジタTTインパクト1号投資事業有限責任組合(株式会社フジタ・イノベーション・キャピタル、東海東京インベストメント株式会社)
・既存投資家: Samurai Incubate Fund 7号投資事業有限責任組合(株式会社サムライインキュベート)
投資家からのコメント
<新規投資家>
・三菱UFJキャピタル株式会社 ライフサイエンス部 主任 久保 裕生氏
心疾患の患者様にとって、心臓リハビリの継続は再入院を防ぐために重要ですが、通院負担等を理由に継続できない患者様も存在します。CaTe社が開発するアプリは、安全かつ有効な心臓リハビリを時間や場所を気にせず実施できることを目指しており、患者様が継続して通院する負担を軽減することができると考えております。
循環器内科医でもある寺嶋代表を中心に、高い専門性と熱い想いを持ったCaTe社のチームであれば本事業を成功に導き多くの患者様の力になると確信し出資させていただきました。
CaTe社の事業成長に向け、MUFGのネットワークを最大限に活用し、全力で支援してまいります。
・株式会社フジタ・イノベーション・キャピタル アドバイザー 牧野 快彦氏
CaTeが未来に向けて描いている医療を、CaTeのチ-ムの皆さん及び先見のある投資家の皆様と共に目指すことができ、大変うれしく感じています。外来心臓リハビリにおける、医療施設と患者さんそれぞれの課題を、SaMDにより解決する「自宅で行うことができる心臓リハビリ治療用アプリ」は、まさに寺嶋代表の専門の医師ならではの経験と着想に基づいた時流の先端を行く医療であり、大きな可能性を感じています。また、「運動療法」を軸に、心臓リハビリを橋頭堡にして、他の疾患領域への展開にも大きな可能性を感じ、出資させていただきました。CaTeの目指す「Exercise is Medicine」が浸透した健康的な社会の実現に向けて、精一杯支援してまいります。
・東海東京インベストメント株式会社 代表取締役社長 寺門 一彦氏
CaTe様は藤田医科大学の臨床にも籍を置かれ、また寺嶋代表の心臓リハビリテーションアプリの開発や上市への強い意志に大いに共感しております。心臓疾患をお持ちの患者様へより有効な治療解決策を実現していただくため、藤田医科大学様と目線を一にしご投資させていただきました。今後も様々な観点からご支援をさせていただく所存です。
<既存投資家>
・株式会社サムライインキュベート Partner 會 義貴氏
ペインが大きい心疾患領域において、心臓リハビリは機能回復と再発防止に欠かせない先進的治療であるとの認識が世界で広がりつつあります。一方国内では、外来心臓リハビリの実施施設数や通院負担等により、リハビリへの参加と継続が大きな課題となっています。
セカンドクローズでも素晴らしい投資家の皆様にご賛同頂き、またNEDO DTSUにも採択頂いた事で、安全性と有効性を兼ね備えた運動療法の処方の実現と課題解決に向けてまた一歩前進したと感じています。引き続き、CaTeの目指す世界の実現を応援していきます。
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