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ノーコードAIスタートアップのFLUX、44億円のシリーズB資金調達ラウンドを実施

ノーコードAIスタートアップのFLUX、44億円のシリーズB資金調達ラウンドを実施

2023年06月19日
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株式会社FLUX　https://flux.jp/　は、DNX Ventures、Archetype Ventures、ジャパン・コインベスト、あおぞら企業投資、Salesforce Ventures、Sony Innovation Fund、SMBC日興証券、NTTドコモ・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資および新株予約権付社債と、金融機関からの融資等を合わせて総額44億円のシリーズBラウンドを実施。

これにより累積資金調達額は56億円となり、ノーコードAIプラットフォーム「FLUX AI」の開発及び採用活動を強化していくという。

事業開発の背景および市場概況

FLUXは「テクノロジーをカンタンに。経済価値を最大化する。」をミッションに掲げ、予測分析・自然言語処理・大規模言語モデルなどのAI技術を開発スキルや知識がなくても簡単にビジネス活用できるノーコードAIプラットフォームの「FLUX AI」を開発している。

近年、大規模言語モデルや生成AIといったAI技術の登場により急速にビジネスが変化しつつある。一方で、AI技術のビジネス活用には専門知識が求められることやAIエンジニアの不足等により導入が進んでいない企業も多い。FLUXではこの問題を解決するために専門家チームを組成して、AI技術の基礎研究とサービス開発に力を入れてきたという。

ノーコードAIプラットフォーム「FLUX AI」について

「FLUX AI」はAI技術のビジネス活用をカンタンにするノーコードAIプラットフォーム。FLUXではFLUX AIを利用して、ノーコードで利用できる複数のサービスを提供している。

AIを利用して最適化や需要予測といった機能を持つサービスを開発する場合、データ整備やモデル構築などに多くの時間と費用がかかる。FLUXではこれらを共通基盤とすることで効率的にサービス開発を行っている。

複数のサービスを通じて得られる膨大なデータは共通のデータベースに蓄積される。月間100TBのデータ量が増加しており、データガバナンスやプライバシーに配慮した上で活用することによってサービス全体の性能向上に繋がっているという。

FLUXが提供する複数のサービスの顧客数は1,106と媒体社や広告主などの大手企業を中心に導入されている。また、解約率（月次）は0.2%と高い満足度を実現。

資金調達の目的および今後について

1：既存サービスの強化

FLUXは広告・マーケティング領域を中心に広告収益最大化・運用工数削減・オーディエンス最適化などの機能を持ったサービスを展開してきた。引き続き性能向上のための開発に加えて、生成AIを活用したクリエイティブ生成やコンテンツ生成といった新機能開発にも取り組み、広告・マーケティング領域の幅広い課題を解決できるサービス群の展開を目指すという。

2：他領域への展開

広告・マーケティング領域のサービス開発で得た技術やデータを活かして、他領域でのサービス展開を目指す。「テクノロジーをカンタンに。経済価値を最大化する。」のミッションに基づき、テクノロジーによって複雑化している領域に対して、ノーコードでカンタンに利用できるサービスの提供を通じてコスト削減・効率化を行い、導入企業の事業成長に貢献していくという。

3：AI技術の基礎研究

創業以来、予測分析・自然言語処理・大規模言語モデルを中心としたAI技術の基礎研究に力を入れてきた。AI技術を社会実装するための研究を加速するため、技術投資と人材採用を強化。さらに協業先との共同研究にも積極的に取り組むなど、あらゆる可能性を追求するという。