食品製造プラットフォーム「FOOVEST」を運営するukkaが、総額2.9億円を資金調達
今回、食品製造プラットフォーム「FOOVEST」を運営する株式会社ukkaは千葉道場ファンド、新生企業投資 、CARTA VENTURES、アクアクララレモンガスホールディングス、ANOBAKA、W fund、京都芸術大学Art&Bizファンドを引受先として総額2.9億円(金融機関からのデットファイナンス含む)を調達した。
今回の資金調達の目的
同調達で得た資金は「新たな創発が生まれる、フードサプライチェーンをつくる」というミッションの実現に向けた事業及び組織体制強化に活用し、今後の事業拡大を図る。具体的には「FOOVEST」における小売企業とサプライヤー間の連携を強化するプロダクト開発に向けたエンジニアの採用とマーケティング、その他パートナーサクセス及びサプライヤーマネジメントチームの体制強化を行っていくという。
食品製造プラットフォーム FOOVEST(フーベスト)について
「FOOVEST」は、国内で約30兆円のマーケットである食品加工市場において、食品メーカー向けの加工原料調達サービスとして2021年3月に開始したサービス。全国の産地や加工会社をネットワーク化し、効率的な受発注で多くの食品メーカー企業をサポートしている。現在、榮太樓總本鋪、Mr.CHEESECAKE、BAKEなど、数多くの食品ブランドに利用されている。
また、2022年3月には食品小売企業向けに、商品・価格・スペック等の同社独自のデータベースから最適な商品企画を提案し、製造までをワンストップで行う「FOOVEST リテールパートナーシップ」サービスを開始。
特に「オーバーストア」が課題となっている食品小売業では、取り扱い商品の独自性を高め、競合との差別化を図ることの重要度が増している。その中で、FOOVESTリテールパートナーシップでは、食品小売企業が「この店だから買える、価値のある商品」を通して、自社顧客のエンゲージメントを向上させることを目指しているという。
サービス開始以降、順調に取引先を拡大し、日配・惣菜・グロッサリーなどカテゴリ横断で商品を展開。現在、関東を中心に1都14県で136店舗のショッピングセンターチェーンを展開するベイシア、関東全域にカスミ・マルエツ・マックスバリュ関東など527店舗を展開するU.S.M.Holdingsなど、大手スーパーマーケットと積極的にプライベートブランド商品開発を行っている。更に、コンビニエンスストアではファミリーマート向けの留型商品を発売。今後も定番化に向けた商品開発を進めるという。
今回の資金調達で人材採用やプロダクト開発を強化し、エンドユーザーである生活者に届く商品を通して食卓を豊かにし、食品サプライチェーンに関わるプレイヤーのポテンシャルの最大化と生産性向上を目指すという。
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