電動アシスト自転車サブスク「NORUDE」のサイクループ、約3億円の資金調達ならびにプロジェクトファイナンスを実施
電動アシスト自転車のサブスクリプションサービス「ノルーデ」を手がけるサイクループ株式会社は、シリーズAラウンドで第三者割当増資ならびに金融機関融資他により総額3億円超の資金調達を実施するとともに、日本アジア投資株式会社との間で電動アシスト自転車サブスクプロジェクトの事業提携を実施した。
資金調達の目的
2020年3月よりサービスを開始している電動アシスト自転車のサブスク「NORUDE(ノルーデ)」事業が拡大する中、
・電動自転車の調達台数の増加
・保管用倉庫の拡充
・社内情報システムの刷新
・スタッフの増員
などの必要性が増しており、これらに対応すべく事業シナジーを最大限考慮したパートナー企業/団体からの資金調達を実施したという。
資金調達の手段は、第三者割当による増資のほか、金融機関からの融資、セールアンドリースバック、電動アシスト自転車の調達費用へのプロジェクト投資(プロジェクト参画型ファイナンス)となる。
主な資金調達先
(1)equity
・日本アジア投資
・テモナ
・だいしん創業支援2号ファンド
・KOBEスタートアップ育成1号ファンド
・デジアラホールディングス
(2)debt
・京都銀行
・みなと銀行
・北おおさか信用金庫
・大阪信用金庫
ほか
(3)project finance
・日本アジア投資
プロジェクト参画型ファイナンスモデル
モノ系サブスク事業者の課題として挙げられる「事業拡大につれて膨らむ投資負担」を解消すべく、日本アジア投資が車体調達を担いサイクループがサブスク事業運営を担う役割分担の下、共同事業として電動アシスト自転車サブスク「NORUDE」を運営する体制を構築したという。
両社が強みとする領域に集中することで、事業の成長スピードを早めるとともに、一般/法人の顧客に安心して利用される整備品質を維持できる体制を確立していく予定だという。
サイクループ株式会社について
2008年の創業以来、続けてきた中古機器販売市場はフリマアプリなどの台頭でCtoC取引が盛んとなり、何も手を打たなければいずれ事業基盤が傾いていく危機意識を強く持っていたという。
2015年より、CtoCが不得手とする「大型産業機器や医療機器、自転車」に事業の軸足を移し、中でも中古の電動アシスト自転車販売を主軸に据えて取り組む方針で進めたものの、電動自転車は2-3年乗車後に廃棄や放置されることが多く、中古車体を調達することの困難さを痛感するとともに中古車体の流通市場が確立していないことを実感したという。
試行錯誤の末、自ら中古車体を創り出していくサブスク事業に辿り着いた。
そもそも、【新車を購入する層】【新車を欲しいが買うのを躊躇している層】【中古で充分と考える層】は異なっており、現在、国内では【新車を購入する層】に向けた販売が中心で、電動自転車には乗りたいが・・・という大きな市場が手付かずで眠ったままと言える。
同社は、「あなたの電動自転車ライフにぴったりな選択肢を届けたい!」をビジョンに、新車を“買う“しか選択肢の無かった市場に風穴を開け、一人でも多くの人が素晴らしい電動自転車ライフを気軽に満喫できるようNORUDE事業に取り組むとともに、電動アシスト自転車市場の成長拡大に貢献していくという。
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