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慶應大発EdTechスタートアップ・Classroom Adventureが総務省事業「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業」の中間成果を発表 実践女子学園中の学生を対象に実施

慶應大発EdTechスタートアップ・Classroom Adventureが総務省事業「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業」の中間成果を発表 実践女子学園中の学生を対象に実施

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慶應義塾大学発のEdTechスタートアップの株式会社Classroom Adventureは、総務省の「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業」に採択された取り組みとして、「偽・誤情報サンドボックスを活用した実践的ゲーム型プレバンキング技術」の中間成果を発表した。生成AIを活用し、体験者自身が“だます側”の視点に立つ「能動的プレバンキング」により、偽・誤情報を見抜く力が定量的に向上することを確認したという。

事後対策から“事前免疫”へ 開発の背景

生成AIの普及により、誰もが高度な偽・誤情報を作れる時代となった。従来の事後的なファクトチェックだけでは限界がある中、同社は偽情報に触れる前に認知的な免疫を形成する「プレバンキング」に着目。安全な仮想環境(サンドボックス)で、生成AIを使って疑似的なフェイク情報を作成・検証する体験を通じ、生成・拡散のメカニズムを構造的に理解させる設計とした点が特徴だ。

教育現場での実証――AI生成画像で7割超が改善

実証は2025年11月、実践女子学園中学校3年生38名を対象に実施。授業前後でオンラインアンケートを行い、本物1件とフェイク3件(なりすまし、ものまねサイト、AI生成画像)に対する「信頼スコア(1〜7)」の変化を測定した。

結果、すべてのカテゴリーで信頼スコアが有意に低下(=見抜く力が向上)。特にAI生成画像は 2.81→1.42(−1.39) と改善幅が最大で、個人レベルでも 71.4% の生徒でスコア向上が確認された。なりすまし(−0.34)、ものまねサイト(−1.18)でも同様の効果が見られた。

「だます仕組み」を体験で学ぶ三つの手口

授業では、①有名人の顔を差し替えるFaceSwapによるなりすまし、②公式サイトそっくりの偽サイト、③災害・群衆などのAI生成画像という“よくあるだまし方”を体験。光や影、反射、URLや日本語表現の違和感など、具体的なチェックポイントを学んだ。参加者からは「自分で作ってみて、簡単にだませてしまう怖さが分かった」「影や光で判断できることに驚いた」といった声が寄せられた。

高い満足度と実用性、今後はマルチモーダルへ

アンケートでは「楽しかった」97%、「理解が深まった」97%、「実際のSNSやニュースに役立つ」100%と、教材としての受容性も高い。今後は社会実装に向け、教材の最適化に加え、動画・音声などマルチモーダルへの対応を進める計画だ。

同社は、誤情報・偽情報をテーマにした教育プログラムを国内外で展開しており、今回の成果は“楽しみながら身につく情報リテラシー”の有効性を示す一歩となりそうだ。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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