安田不動産×日立×日立ビルシステム | オフィスビルの価値向上とビル周辺エリアの魅力向上に向けて協創
安田不動産株式会社、安田開発株式会社、株式会社日立製作所(以下、日立)、株式会社日立ビルシステム(以下、日立ビルシステム)は、今回、デジタル技術の活用によるオフィスビルの価値向上とビル周辺エリアの魅力向上に向けた協創を開始することに合意した。
第一弾の取り組みとして、安田不動産が運営を行うワテラス内にて安田開発が運営する飲食店「Terrace 8890」において、ワテラスに入居する日立と日立ビルシステムの社員が、日立のビル分野におけるLumada*¹の最新ソリューションである就業者向けソリューション
「BuilPass*²(ビルパス)」のスマートフォンアプリを用いて事前にオンラインでテイクアウト商品の注文と決済を行い、店舗にて受け取りを行う実証実験を2022年5月23日から開始する。
▲上写真:実証実験を行うカフェ&ダイニング「Terrace 8890」(左)と「BuilPass」のスマートフォンアプリ画面イメージ(右)
*1 お客さまのデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション、サービス、テクノロジーの総称。
*2 2020年8月11日付ニュースリリース「オフィスワーカーにスマートフォンアプリで新たな就業・生活体験を提供するサービスプラットフォームをデベロッパー向けに開発」
今回の協創の背景
近年、オフィスビルを取り巻く環境は大きく変化しており、ニューノーマルの多様な働き方に対応できるオフィスが求められている。また、都心部では、大規模なオフィスビルの供給が継続しており、テナント企業に選ばれ続けるために、オフィスビルの高付加価値化が必須となっており、デジタル技術の活用によって就業者をはじめとするビル利用者の快適性や利便性の向上を図るなど、スマートビルの実現に向けた動きが加速している。
日立と日立ビルシステムは、2021年8月に、ニューノーマル時代の働き方の実験場として、ワテラスにある日立ビルシステムの本社オフィスのリニューアルを行うとともに、「BuilPass」を導入*3し、社員各自のスマートフォン上で、オフィスに関する配信情報の閲覧や、出社時の座席予約などを行っており、さらなる機能拡張の検討を進めていた。
安田不動産は、長期ビジョンである「継承×創造」の下、社会に街に、新しい価値創造を提供していくためのチャレンジを続けている。2021年10月に、ワテラスの全電力を実質再生可能エネルギー電力に切り替える*4など、管理運営を行うオフィスビルの価値向上に継続的に取り組むとともに、ワテラスのある千代田区神田淡路町などにおいて、「Wellness Discovery, WATERRAS」を掲げ、同エリアを拠点に地域貢献活動を行っている一般社団法人淡路エリアマネジメントと連携し、サステナブルな街づくりの取り組みを進めており、オフィスに入居するテナントの満足度向上と、ビル周辺エリアの魅力向上を実現する新たなアプローチを模索していた。
このような背景の下、日立の「BuilPass」をはじめとするデジタルソリューションを活用し、安田不動産が運営を行うオフィスビルの高付加価値化、さらには、ワテラスのある神田淡路町をはじめ、安田不動産が街づくりの取り組みを進めているエリアの魅力向上を図るべく、4社での協創を進めることとした。
*3 2021年7月28日付ニュースリリース「日立ビルシステムの本社オフィスをニューノーマルの働き方の実験場として刷新」
*4 2021年10月1日付ニュースリリース「WATERRASにおいて再生可能エネルギー由来電力を導入」
同実証実験の概要
日立と日立ビルシステムが進めてきた「BuilPass」の社内利用を拡張する形で、日立ビルシステムの本社があるワテラス内の飲食店において実証実験を行う。新たに「BuilPass」にオンラインで商取引が行える機能を追加し、飲食店のテイクアウト商品の注文と決済をスマートフォンアプリで行う。事前にキャッシュレス決済する方式とすることで、飲食店と社員の双方の利便性を高めるとともに、注文商品の提供までのステータスをアプリ内に表示することで店舗での待ち時間などの無駄を省いたスムーズな取引が可能になる。
今後の展開
同実証実験については、「BuilPass」にデータ集約・分析機能を追加し、購買データ分析を行うなど、段階的に内容を拡大していく予定だという。
日立と日立ビルシステムでは、同実証実験を通じて、「BuilPass」の実環境での運用方法およびその利便性を検証し、「BuilPass」の機能強化や運用ノウハウの蓄積を図る。
安田不動産は、同実証実験の効果を検証し、ワテラス内での展開を検討する。また、日立、日立ビルシステムとの協創を通じて、ビル内のコミュニティ形成、さらには、街づくりの取り組みを進めてきたエリア全体におけるコミュニティ形成を図ることにより、エリアの魅力向上への貢献を目指すという。
関連リンク:プレスリリース