「女性のウェルネス」課題を解決・支援するfermataが、シリーズAラウンドで総額2.1億円の資金調達を実施
アジア・日本のフェムテック市場創出を行うfermata(フェルマータ)株式会社は、リードインベスターである株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(以下「UTEC」)、株式会社ディープコア、iSGSインベストメントワークス、および伊藤忠商事株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施し、シリーズAラウンドとなる総額2.1億円の資金調達を2022年4月に完了した。
▲fermata 経営チーム( 左から CEO 杉本 亜美奈、CCO 中村 寛子、COO 近藤 佳奈)
fermataは、「あなたのタブーがワクワクに変わる日まで」をビジョンに掲げ、2019年の創業以降、アジア・日本でのフェムテック市場創出に寄与する多様な事業を展開してきた。900社を超える世界各国のフェムテック企業とのネットワークや、9つのフェムテック主要国際ハブとのパートナーシップ、そして、国際色豊かなfermataチームが持つ公衆衛生やコミュニティ育成など各分野の専門性を武器として、「アジアでフェムテックといえば、fermata」と言われるまで成長した。
各ステークホルダーのアクセスギャップを埋めるため、個人および法人そして省庁に対して積極的かつ革新的な提案を行い、市場を牽引している。
1.個人へ向け:世界初のフェムテック専門ECサイトや商品に直接触れて体験できる店舗の運営、そして心身に関する正しい知識を学べるオンラインイベント等を実施している。
2. 法人へ向け:アジア・日本のフェムテック市場へ参入を希望する企業へのコンサルテーションや流通・薬事業務サポートに加え、社内のDI&E 推進に寄与する福利厚生導入等のサポートを実施している。
3. 省庁へ向け:新しい価値観を内包するプロダクトを適切に市場に流通させ、消費者を守るための土台作りとして、日本の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下「薬機法」)を始めとした法律の改正または解釈の適正化を推進している。また、ヘルスケアデータの利活用において守られるべき個々人のプライバシーについても、議論と実践を先導している。
そして上記のみならず、アカデミアや投資家等、フェムテック市場に関わるすべてのステークホルダーが一堂に会する場として「Femtech Fes!」というイベントを主催している。fermataの創業2周年を記念し、2021年10月に六本木ヒルズで開催した際には、世界6地域、27ヵ国から157のプロダクト・サービスをキュレーション。世界最大規模のフェムテックの実地イベントとして大きな話題になった。立場や目的を超えて集まった約1,500人の来場者からは「自身の抱えていたモヤモヤやタブーに気づくきっかけとなった」「ビジネスチャンスが広がった」等のお声を多数いただいています。同イベントは、前年度と同じく六本木ヒルズで、2022年10月14日(金)〜16日(日)の3日間に渡って開催予定。
▲2021年10月開催「Femtech Fes!2021」の様子
黎明期を抜けて過渡期となった現在のアジア・日本のフェムテック市場においては、膨大な選択肢や情報があふれている一方で、まだまだフェムテック製品・サービスにアクセスするのに物理的・心理的障壁を感じる方が多く存在するなど、これまでにないアクセスギャップが生じ始めている。fermataの顧客の中でも、「今そして将来の自分に必要な選択肢・情報を知りたい」というニーズはこれまでになく向上しており、フェムテック含むヘルステック業界の急速な成長に対し、個々人のヘルスケアデータを企業および社会全体で利活用する際、プライバシーをどのように保護していくかといった点においては、十分な議論やルール整備が追いついていない状況だ。
fermataでは今後、その需要に応えるキュレーションおよびレコメンデーション機能をはじめとしたシステムを提供予定であり、今回調達した資金は、これらのシステム開発および既存事業含む採用の強化に充当する。同調達により、fermataが市場全体から必要とされるグローバルプラットフォーマーとして、また、すべてのステークホルダーから信頼されるキュレーターとしての存在価値を確立することを目指しているという。
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