セーフィー×ミニストップ | カメラ映像と連携データを活用し、ストアアドバイザーの店舗訪問に関する実証実験を実施
クラウド録画サービスのセーフィー株式会社は、ミニストップ株式会社の協力のもと、コンビニエンスストアの臨店(店舗訪問)における業務に関する実証実験を行ったと発表した。
実証実験の背景と概要
本実証実験は、各店舗の運営を統括するSA(ストアアドバイザー:複数店舗管理者)の臨店における業務向上を目的としたものだ。これまでSAは、複数店舗を往来する臨店で各店舗での業務確認を行ってきた。一方、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大のため、臨店に制約を受ける状況となっている。今回、Safieのカメラとクラウド録画サービスを各種ツールと連携し、分析を行うことで、従来の臨店とは異なる新たな業務スタイルを創出するため、実証実験に至ったそうだ。
【概要】
■対象店舗:国分寺南町2丁目店(東京都国分寺市南町2-17-1)※直営店
■期間:2021年10月~2021年12月
■Safie対応導入機器: 「CC-2L」(2台)、「AXIS M2025-LE」(1台)
■内容:臨店における業務向上を目的とした以下【1】~【3】の施策
実証実験の内容
【1】ショーケース内の「ホットスナック」の個体検知
・目的:ホットスナックの適正な補充による販売機会の増大
・対象:レジ横に配置されるホットスナック(チキン、ポテト、唐揚げなど)
・取り組み:レジ前にSafieのカメラを設置し、クラウド録画サービスの映像をもとに個体検知による画像解析を実施。解析データとPOS(販売時点情報管理)を連携することで、「ホットスナック」の適切な補充数量を把握し販売機会の増大をはかる
【2】「やみつキッチン」コーナーのエリア検知
・目的:店内加工商品のエリア検知による販売管理の精度向上
・対象:店内加工おにぎり・惣菜・お弁当
・取り組み:Safieのカメラによるクラウド録画サービスと解析ツールを連携したゾーン検知を実施。加工商品の増減に関するデータ解析を行い、惣菜やお弁当の提供の鍵となる適切なタイミングでの補充を管理
【3】厨房内の「ホットスナック」調理作業の時間帯を分析
・目的:厨房内でのホットスナックの調理作業の適切な時間を把握
・対象:ホットスナックを調理する厨房エリア
・取り組み:厨房エリアにSafieのカメラを設置したクラウド録画サービスの映像とともに、小売・飲食・サービス業向け店舗マネジメントツール「はたLuck®」(※)のコミュニケーションツール(連絡ノート機能、シフト機能など)を通じて業務改善を実現する
実証実験から得られた成果
今回の実証実験において、クラウド録画サービスと各ツールによる解析から、以下が分かったそうだ。
【1】個体検知による画像解析データと連携することで、従来POSデータ単体では知り得なかった調理商品の適切な数量の補充が可能に
【2】発注データを把握できない調理商品について、エリア検知による分析により、適切なタイミングでの補充と余分な調理の防止が可能に
【3】映像と店舗のコミュニケーションツールとの組み合わせにより業務を可視化。常時映像を確認する必要がなく、厨房エリアの調理業務の改善を実現
担当者コメント
■ミニストップ株式会社 営業統括部 営業戦略チーム 橋本 弘毅 氏
『今回の実証実験では、映像を常時確認することなく、店舗内の業務内容を可視化し、臨店業務に代わることが可能かを期待しました。なかでも、厨房内の作業においては、店舗のコミュニケーションツールとSafieのクラウド録画サービスを突き合わせて、業務内容を把握することができました。更に映像内容を分析することで、個人の調理差なども把握でき、業務改善も図れることもわかりました。』
セーフィーの小売業での活用
小売業のなかで多店舗経営を行うコンビニエンスストアは、管理者の臨店が店舗マネジメントの重要業務のひとつとなっている。一方、昨今の移動の制約により、従来の臨店業務を見直す傾向にある。そのなかで、クラウド録画サービスと「はたLuck®」の連絡ノート機能、シフト機能などのコミュニケーションツールとの連携を活用し可視化することで、業務改善の検証が可能となっている。さらに、他の小売りチェーンにおいても、臨店業務の改善によるコストの削減にも寄与しているそうだ。セーフィーでは、需要の高まる小売業において、新たな業務スタイルの創出を支援することで、現場DXを推進していく考えだ。
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