「OFFICE DE YASAI」を運営するKOMPEITO、シリーズCで約13億円の資金調達を完了
“置くだけ健康社食“「OFFICE DE YASAI (オフィスで野菜)」を運営する株式会社KOMPEITOは、既存投資家2社と新規投資家6社からの第三者割当増資を行い、総額約13億円の資金調達を実施した。今回の資金調達により、創業からの累計調達額は約20億円となる。
今後も“つくり手とつかい手を豊かにする“世界の実現に向け、コア事業である「OFFICE DE YASAI」の製造・配送拠点の地方拡大の加速化と、より充実した健康サービスへの進化、新規事業「SALAD STAND(サラダスタンド)」の拡大に向け、組織拡大を図っていくという。
同ラウンドにおける投資家
ニッセイ・キャピタル株式会社、インキュべイトファンド株式会社、及び政府系ファンドであるJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社の三社共同リードインベスター。
資金調達の背景と今後の展開
OFFICE DE YASAIはコロナ禍においても、新規契約件数を150%以上伸長してきた。
コロナ禍前と変わらずオフィスでの健康的な食事需要はもちろんのこと、コロナ禍でリモートワークが普及した中でもニーズを伸ばしてきた。コロナ禍において完全にリモートワークに移行できない業界や地方の企業、リモートワーク普及により社員食堂の運営ができなくなった企業など、需要が拡大している。
その中でも地方のニーズは顕著に伸びてきた。
このような結果から同社では都心はもちろんのこと、地方市場でのさらなる拡大を目指し、今回の資金調達を実施した。
また、地方へのサービス展開拡大はもちろんのこと、今後は地方での製造パートナー開拓をより積極的に行い、「地産地消」「新鮮・近距離配送」を目指してローカライズしていく。現在、すでに4エリア(北海道、関東、関西、沖縄)に製造工場や物流網を広げているが、これらを全国に拡大していく予定だという。
これにより、同社がビジョンとして掲げている「つくり手とつかい手を豊かにする」世界の実現にさらに邁進していく。
関係者のコメント
■ニッセイ・キャピタル株式会社 代表取締役社長 安達 哲哉 氏
当社は、「つくり手とつかい手を豊かにする」という VISION を掲げ、日本中の会社で働くすべての人々に新鮮な食品を届けるためにメニュー企画、生産拠点確保、チルド物流に至るまで一貫したサービス運営を行なっています。 この壮大なVISIONとサービスの実現に向け、業界の枠を超えた多くのサポーターを巻き込む力こそが、当社の魅力であり、大きな強みです。 今回の資金調達により、さらに強力なサポーターを得た当社の飛躍に期待しています。
■インキュベイトファンド株式会社 代表パートナー 村田 祐介 氏
初回出資させて頂いたのが7年半前ということで長い期間伴走させて頂いていますが、数々の困難を乗り越えた上逆風下でここまで力強く成長でき大型調達に漕ぎ着けたのは感慨深いものがあります。ここから更に非連続なこの成長を遂げるべく、引き続き一緒に走っていきたいと思います。
■JIC ベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社 パートナー 別府 真由美 氏
「日本の農業を活性化したい」という創業の理念や、新鮮な野菜や果物の提供で「健康経営」に貢献すること、さらに地方金融機関との連携等を通じた「地産地消」の事業モデルに共感したことがきっかけで、出資に至りました。当社独自のラストワンマイル物流網を強みにした、着実な事業成長を期待しています。株主の皆様と共に当社事業を盛り上げてゆきたいと思います。
■株式会社DDホールディングス ベンチャーキャピタル 取締役 斉藤 征晃 氏
当社の“世の中にシゲキをつくる”というOur Mssion。強くて優しい企業文化、ユニークな渡邉代表のリーダーシップ、そのすべてに魅力を感じています。「OFFICE DE YASAI」サービスを通じオフィスワーカーや企業の健康維持・向上を目的に、すべての人が気軽にオフィスでおいしい「ヘルシーフード」を楽しむ世界を作ることに協力できれば、これほど嬉しいことはありません。
■株式会社中国銀行 ソリューション営業部部長 剱持 直紀 氏
「つくり手とつかい手を豊かにする」という経営ビジョンに共感いたしました。当社の活動によって、生産者の想いが広く世の中に浸透し、豊かな世界を実現することを期待しております。昨秋から導入サポートを開始した「OFFICE DE YASAI」は、雇用の問題など地域企業が抱える課題の解決に繋がるサービスであり、地域金融機関として支援する意義を感じております。事業共創を通じて、地方創生、地域経済の活性化を共に実現していきたいと考えております。
■京銀リース・キャピタル株式会社 投資部部長代理 鈴村 泰大 氏
“オフィスに野菜を届ける”という新しい発想をもって、地方における一次産業の活性化にチャレンジする当社の取組に共感し、今回投資を行いました。京都銀行では当社と業務提携契約を締結し、弊行取引先の食に関する福利厚生の充実と健康経営の推進に共に取り組んでおります。これに加え食品事業者とマッチングを行い、販路拡大及び地産地消の促進も目指しています。引き続き京都銀行グループとして、事業連携等を通じ当社の成長と発展を支援してまいります。
■とっとりキャピタル株式会社 代表取締役 古川 剛 氏
今回、お話を頂く以前にSNS広告で「OFFICE DE YASAI」のサービスを拝見しておりました。地元で人材確保に注力している企業にとって有利に利用でき、従業員の健康管理にも役立つツールになるのではと考えていた矢先に出資のお話を頂き、とてもご縁を感じていました。今後も出資者の一員として少しでも事業成長のご支援が出来ればと考えています。
■NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社 インベストメント部チーフ 太田 匡紀 氏
働き方改革や健康経営といったキーワードが浸透するなか、当社が展開する「OFFICE DE YASAI」サービスが、オフィスワーカー向けの健康サポートに加え、地域社会に新しい価値を提供していくものと期待しています。昨年9月より、十六銀行とビジネスマッチング契約を締結するなか、地域企業へのサービス導入をサポートさせていただきました。今後は、地元食材の紹介および地産地消の促進を含めた地域版サプライチェーンモデルの構築に一緒に取り組んでいきたいと思います。
株式会社KOMPEITO 代表取締役CEO 渡邉 瞬 氏 コメント
この度、おかげさまでシリーズCラウンドの資金調達を完了いたしました。
本ラウンドでは、ニッセイキャピタルとインキュベイトファンドの既存インベスター2社に加えて、JIC、中国、京都、十六、鳥取の地銀4行の関連投資会社を新たに株主として迎えることができました。
今まで支えてきてくださった株主陣、新たに加わってくださった株主陣、今までご支援頂いてきた方々に感謝申し上げます。
2019年秋のシリーズBの調達から約2年。様々なハードシングスが続きましたが、コロナ拡大後の東京→地方へのマーケットシフトやサービス改善等の取組みを社内一丸となってやりきれた成果が報われたのかなと思います。
今回の調達を経て、“つくり手とつかい手を豊かに“すべく、「地方への展開強化」と「健康サービスへの進化」の二軸でケタ違いな成長を目指してKOMPEITO社一丸となって取り組んでいきますのでご期待ください。
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