スマート養殖スタートアップのリージョナルフィッシュ、ゲノム編集スタートアップ3社と共同で「ゲノム編集テクノロジー実用化研究助成」を立ち上げ
リージョナルフィッシュ株式会社は、グランドグリーン株式会社、株式会社グリラス、株式会社セツロテックと合同で、食品用途のゲノム編集技術の底上げのため、ゲノム編集テクノロジー実用化研究助成(Get-Research Grant)を立ち上げることとなった。これを契機に、日本のゲノム編集テクノロジーのさらなる進歩に寄与していくという。
背景
リージョナルフィッシュ株式会社では、ゲノム編集技術を用いて品種改良の実用化を目指す中で、世界の研究機関・企業と伍するためには、よりスピード感をもってアカデミアと連携する「オープンイノベーション」を推進していく必要があると感じていたという。
そこで、日本において大規模な資金調達に成功している各領域のベンチャーに声をかけ、作物系:グランドグリーン株式会社、畜産系:株式会社セツロテック、水産系:リージョナルフィッシュ株式会社、昆虫系:株式会社グリラスの4社が共同して同助成を立ち上げることとなった。
ゲノム編集テクノロジー実用化研究助成(Get-Research Grant)について
同研究助成は、ゲノム編集技術を応用し、特に食品用途での研究レベルの底上げと産業分野への展開を目指している。各社においてテーマを設定し、大学などで研究に取り組む若手研究者からの提案を募集する。募集期間は2021年8月31日17時までとし、書類選考などにより各社が受賞者を決定する。
なお、助成の対象は個別コース(作物、畜産、昆虫、水産)ごとに設定されており、水産系(同社)のテーマと要件は以下の通り。
<テーマ>
ゲノム編集技術を含む育種方法を用いて、水産物で有用な品種を作出することに繋がる可能性のあるもの
<要件>
1.魚類、甲殻類、貝類、頭足類などの水産物を対象とすること
2.ゲノム編集技術を用いて品種改良、もしくは効率的なゲノム編集方法など関連するもの
<内容>
受賞者は、1件あたり300万円を上限として助成金を受けることができる上に、弊社の育種・研究施設(同社の場合は、京都府京都市、京都府宮津市、富山県射水市)や施設の設備についても必要に応じて利用することができる。
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