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バイオ創薬企業「リベロセラ」、東大IPCなどから総額5.4億円の資金調達を実施

バイオ創薬企業「リベロセラ」、東大IPCなどから総額5.4億円の資金調達を実施

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膜タンパク質を標的とする革新的治療薬の創出を目指すバイオ創薬企業リベロセラ株式会社は、今回、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(以下、東大IPC)をリードインベスターとし、ベンチャーキャピタル等を引受先とする第三者割当増資により2021年5月14日付けで総額約5.4億円の資金調達を完了した。また、同日、東大IPCパートナーの大堀誠氏が取締役に就任した。

その無細胞発現技術及び非天然型アミノ酸導入技術を用いて、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)等膜タンパク質に対する医薬品創出を目指すという。今回のラウンドは、東大IPCがリードしたもので、MP Healthcare Venture Management、宮銀ベンチャーキャピタル、および既存投資家Beyond Next Venturesとの共同投資となる。

GPCRをはじめとする膜タンパク質はこれまでも創薬標的として注目され、実際に多くの治療薬を生み出してきた領域だったが、その複雑な立体構造による精製の困難さや、難発現性などの理由で多くの標的が創薬困難(アンドラッガブル)な標的として残されてしまった標的群でもあった。東京大学名誉教授、国立研究開発法人理化学研究所特別招聘研究員横山茂之博士の無細胞膜タンパク質発現技術はそれらを創薬可能(ドラッガブル)な標的へと転換するもので、同分野の創薬研究開発にブレークスルーをもたらすという。

コメント

■リベロセラ CEO 菅家徹博士

GPCRという治療標的はこれまで多くの医薬品を創出してきた領域ですが、未だに創薬が困難なアンドラッガブル標的が数多く残されたままとなっていました。リベロセラ社技術はそれらをドラッガブルな標的へと変え画期的な医薬品の開発を可能にするものですが、今回の出資はその流れを本質的に加速します。研究開発を推進するための資金面に加え、創薬技術への深い理解と開発戦略を共有できる経営チーム構成が出来たことを心強く感じています。疾患との関連性が高い治療標的に対する抗体医薬等、治療面でインパクトの大きいファーストインクラス、ベストインクラス医薬品の創出を通じて、新たなGPCR創薬の歴史がここから始まります。

■東大IPC パートナー 大堀誠博士

リード投資家として、そして取締役として、リベロセラ社に参加させて頂くことを大変光栄に思います。リベロセラ社の革新的な基盤技術と創意に満ちたチームが、これまで “アンドラッガブル”とされていた標的に対する医薬品創製を可能にし、アンメットメディカルニーズを満たすことで、日本そして世界の人々の健康と医療に貢献することを大いに期待しています。

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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