A.L.I. Technologies×NEXCO中日本×丸紅 | ドローンによる高速道路点検ソリューションの実用化を目指す
株式会社A.L.I. Technologiesは、中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)が推進する「イノベーション交流会」において、丸紅株式会社が代表団体を務める高速道路インフラマネジメントの実証実験に参画すると発表した。
NEXCO中日本が推進する「イノベーション交流会」とは
「イノベーション交流会」とはNEXCO中日本が、「i-MOVEMENT(アイ・ムーブメント)」の実現に向けて、コンソーシアム方式によりオープンイノベーションを推進する組織として2019年7月に設立されたものだ。これまで、道路事業者や国内メーカーなど105社を超える会員からの提案内容の実現性などを検討してきた。
この度A.L.I.は、コンソーシアムメンバーである丸紅が代表団体を務める部会と連携し、テーマである「高速道路のインフラマネジメント」に基づき、のり面点検及び徒歩による道路敷地等巡回の効率化・高度化検証に参画することになったという。
実証概要
■【開始時期】2021年5月
■【場所】NEXCO中日本管内の高速道路
■【目的】ドローン及び高性能カメラでの撮影およびそのデータ活用による、のり面点検、道路敷地等巡回の業務効率化の有効性の実証
■【実証内容】のり面点検及び徒歩による道路敷地等巡回は、作業員が徒歩での現地踏査・目視により実施しており、地形や管理路の整備の状況によって現場踏査に時間を要し、又は危険を伴う箇所の業務負担軽減をする必要性がある。
本実証では、小型無人機(ドローン)に搭載した高性能カメラを用いて点検・巡回対象範囲を撮影し、そのデータを活用することで、点検・巡回業務の効率化および有効性を実証する。
あわせて、高速道路の安全を担保できる飛行ルートの設定および飛行オペレーションの作業効率性の確認を行う。
■【点検対象例】のり面排水施設の損傷、のり面土砂流出の有無、倒木の有無、不法投棄の有無等
A.L.I.はかねてより、公共インフラの点検に対しドローンの有用性の実証に積極的に取り組んできた。インフラ点検は、人員不足や作業員の危険軽減などのリソースや安全の確保、作業時間や分析の省時間および効率化が非常に必要な領域であるとの考えから、今回の取り組みを進めるに至ったという。
同社は今後も、インフラの点検・整備・維持について、ドローンによる低コスト高パフォーマンスの高速道路点検ソリューションが実現できるよう、開発や実証参画を進めていく方針だ。
A.L.I.の事業概要と展望
A.L.I.は、AI搭載型ドローンをはじめ、各種ソリューションビジネスを展開する「ドローン・AI事業」、世界中のコンピューティングパワーをシェアリングする「演算力シェアリング事業」、サステナブルな社会を創造する「電力ソリューション事業」、世界初の実用型ホバーバイクの販売を目指す「エアーモビリティ事業」を展開している。
A.L.I.は、今後も、既存の発想に捉われず、ドローン、AI、ブロックチェーンなどのテクノロジーを活用したプロダクトを開発し、イノベーションを起こし続けていく考えだ。
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