DATAFLUCTが「データ活用の民主化」実現に向けて、東京大学エッジキャピタルパートナーズから3億円の資金調達を実施
データサイエンスで企業と社会の課題を解決する株式会社DATAFLUCTは、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズを引受先とする第三者割当増資により、シリーズAラウンドで3億円の資金調達を実施した。
同社は調達した資金により、あらゆる企業や組織のデータ活用の民主化を推し進める「マルチモーダル機械学習プラットフォーム」の開発・拡大を進め、データサイエンスの力で社会課題の解決に一層貢献することを目指すという。
背景と目的
2019年設立、JAXAベンチャーに認定された同社は、活用ハードルが高い衛星データをより身近な存在にし、ビジネス創出や企業課題・社会課題の解決に役立てたいという思いからスタートした。
企業や組織のデータ活用ニーズが高まる一方で、経済産業省のレポートに示された「企業の9割がDXに取り組めていない」状況など、未だデータ活用のハードルは高いのが現状。データ活用の障壁は複数あるが、同社は「データ分析基盤がないこと」「データの収集・加工ができないこと」「データサイエンティスト人材の不足」「構築後の運用ができないこと」が大きな課題であると捉えているという。
こうした課題を解決するため、同社では、企業の「データ活用の民主化」の実現を目指して、衛星画像、気象データ、位置情報、テキスト、カメラ画像などの様々な種類のデータを活用した機械学習を実装できる「マルチモーダル機械学習事業」を展開している。
「データ活用の民主化」を実現するマルチモーダル機械学習事業
同社は、業界特化型のデータ活用サービスを開発する「データサイエンススタートアップスタジオ事業」、企業や組織のニーズを把握し、企業のデータ活用およびデータサイエンス事業開発を支援する「DXソリューション事業」、データ活用の環境をアップデートするサービスを揃えた「マルチモーダル機械学習プラットフォーム事業」を展開してきた。
今回の資金調達により、同社は「マルチモーダル機械学習プラットフォーム」の開発を強化。「マルチモーダル」とは、画像、音声、テキストなど異なる様式のデータを統合的に処理することを指す。データから新たな価値を生み出すためには、マルチモーダルなAIや機械学習によって、あらゆるビッグデータを活用することが必須。同社はマルチモーダル機械学習プラットフォームの開発により、こうした高度な技術を活用するデータサイエンス人材を支援し、企業や組織のデータ活用の民主化を推し進めるという。
具体的には、マルチクラウド環境で最適なAutoMLモデルを構築できる機械学習プラットフォーム「DATAFLUCT cloud terminal.」をはじめとした、データサイエンティスト向けのサービス開発を強化。データの収集から加工・処理・蓄積、特徴量エンジニアリング、モデル開発、MLOpsまでを一気通貫でカバーし、あらゆる企業や組織がデータを有効活用できる環境の提供を目指すという。また、強化したプラットフォームを自社でも活用し、サービス開発・DX支援への相乗効果を生み出す。
同社は3つの事業領域を連携してマルチモーダルデータ活用サービス(AI/機械学習/ビッグデータ分析)を提供し、データサイエンスによる社会課題解決に一層貢献していくという。
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