丸井グループが社会課題解決ベンチャー特化型ファンド『taliki1号ファンド』へ出資
株式会社丸井グループは今回、株式会社talikiが運営する社会課題解決ベンチャー特化型ファンド「taliki1号ファンド」へ出資した。これにより、将来世代の社会起業家をエンパワーし協業を推進するという。
出資の背景・目的
talikiは、社会課題の解決をめざす社会起業家に対し、育成プログラムやオウンドメディアを活用し、ビジネスとしての立ち上げや成長を支援する企業。今回「taliki1号ファンド」の設立により、ファンドパートナーとの協業を通じた営業・販路拡大サポートや、社会起業家目線での資金の提供を通じて、社会課題の解決に向けた事業推進をさらに加速していく。
同社グループは、『すべての人が「しあわせ」を感じられるインクルーシブで豊かな社会を共に創る』というミッションを掲げ、すべてのステークホルダーの利益としあわせの調和による企業価値の向上をめざしているという。この考え方が、社会課題の解決のインパクトを最大化し、「利益」と「しあわせ」の両方を追求するtalikiの考えと一致していることから、今回の出資に至った。
今回の出資により、同社グループの持つ店舗やクレジットカードをはじめとするさまざまな経営資源を活用することで、「taliki1号ファンド」が支援する10代や20代の社会企業家の成長と進化、社会課題解決に貢献していく。
将来世代の社会起業家との共創
同社グループは、「小売」「フィンテック」に「共創投資」を加えた、三位一体の新たなビジネスモデルによるシナジーを追求することで、個々の事業の総和を超えた価値の創出を推進している。
現在、社会課題に対する意識の高いミレニアル・Z世代が、デジタル技術を活用して、産業の垣根を超えた、さまざまな課題解決型ビジネスを生み出している。今回の出資を通じ、社会課題を解決したいという強い想いを持つ将来世代の社会起業家を、同ファンドとともにエンパワーしていく。
さらに、同社グループが出資・協業している複数の企業へと連携の輪を拡げ、将来世代の社会起業家との共創を通じて、社会課題解決の加速、顧客への多様な選択肢の提供および、グループ全体の価値向上につなげていくという。
各社コメント
■taliki 代表取締役 中村多伽氏
社会課題領域に対してステークホルダーが経済的に成長するような仕組みや、消費者が「すてきだから購入する」と思えるようなサービスを開発し提供することで、課題解決を行うのが社会課題解決ベンチャーです。従来であれば「ビジネスにならない」「解決が難しい」と言われ敬遠されていたような市場において、さまざまな工夫やファンの力によって事業を成長させる彼らを、丸井グループさまとともに応援することで、より彼らの販路拡大や事業の加速ができると確信しています。より良い未来のために社会を耕す、強くて優しい起業家の挑戦を丸井グループさまとの協業によって推し進めていきたいと考えています。
■丸井グループ 取締役上席執行役員共創投資部長 青木正久氏
10代・20代の次世代起業家の皆さんが社会課題解決にかける熱い想いと、利益を追求する企業活動とは、両立しないものでしょうか?当社グループは、「必ず両立できる」と考えています。そのために、お互いの想いと強みをオープンにし、そして混ぜ合わせ、将来世代の皆さんと、2030年、2050年という未来を一緒に創りたいと考えています。当社グループの経営資源をフル稼働させ、次世代のお役に立ちたいと考えています。
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