Monozukuri Ventures×京都大学イノベーションキャピタル | モノづくりに関連するスタートアップの支援強化に向けた連携協定を締結
ハードウェアスタートアップを投資と試作を通して支援している株式会社Monozukuri Ventures(以下、MZV)と国立大学法人京都大学の100%出資会社である京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下、京都iCAP)は、モノづくりに関連するスタートアップ企業への支援強化に向けた連携協定を締結した。
2020年に内閣府のスタートアップ・エコシステムグローバル拠点都市に選定された京阪神地区は、スタートアップの更なる創出支援に取り組んでいる。その中で京都は京都大学をはじめ最先端研究を行う大学や研究機関、また古くからモノづくりが盛んでグローバルに活躍する製造系企業が集積している強みがある。一方、スタートアップはハードウェアの試作・量産の課題を抱えており、モノづくりの支援が十分ではない現状があるという。MZVと京都iCAPはスタートアップの創出と支援を強化する目的で連携協定を締結し、MZVは京都大学関連スタートアップの試作・量産の課題解決、また京都iCAPはMZV関連スタートアップと京都大学の提携を支援して大学の最先端研究とスタートアップの融合に対して相互に協力する。この連携を通して、モノづくりスタートアップの活性化に積極的に取り組み、スタートアップ・エコシステムグローバル拠点都市の活動に貢献していくという。
<Monozukuri Venturesについて>
Monozukuri Ventures(略称: MZV)は、京都とニューヨークを拠点に、ハードウェア・スタートアップへのベンチャー投資ファンドの運営と、ハードウェアの試作・製造に関する技術コンサルティングを提供する企業。2020年1月に、Makers Boot Campを運営する株式会社Darma Tech Labs(京都市)と、FabFoundry, Inc.(ニューヨーク市)が、2社のハードウェア・スタートアップ支援の経営資源を結集して発足した。MZVが運営するMBC試作ファンドは2017年夏に発足し、日米のハードウェア・スタートアップ32社(日本15社、米国17社)に投資している(2020年11月末時点)。またスタートアップ企業を中心に、70以上の試作プロジェクトを支援している。
<京都大学イノベーションキャピタル(京都iCAP)について>
京都iCAPは、京都大学100%出資子会社として、京都大学を中心とした国立大学から生まれた研究成果を活用する企業を対象に投資やその他の事業支援を行っている。2016年1月には京都大学と民間企業からの出資を受け、同社を無限責任組合員とする160億円のKYOTO-iCAP 1号ファンドを組成した。同ファンドの満期は最長20年間に設定しており、基礎研究に強みを持つ京都大学の研究成果の実用化を長期にわたって支援することが可能となっている。また、起業に興味を持つ人達を対象とした会員組織である「ECC-iCAP」の運営を大学から受託しており、スタートアップ企業の経営者候補の発掘・育成にも力を入れている。
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