シャープ×奈良県天理市 | オープンインキュベーション事業の強化に向け、連携協定書を締結
シャープは奈良県天理市と、スタートアップ企業の事業発展を支援するインキュベーション事業に関して、2020年1月27日、連携協定書を締結したと発表した。シャープのR&D拠点である「シャープ総合開発センター(奈良県天理市)」内へスタートアップ企業を誘致する。そして、天理市と協力して入居企業を支援することで、「天理市での新規事業創出」「企業誘致」「雇用創出」「定住促進」とともに、「シャープのスタートアップ企業の連携強化と新規事業創出」を図るという。
入居するスタートアップ企業は、天理市からの入居費一部補助(2年間)のほか、シャープから施設の入居費全額補助(半年間※1)や事業展開にあたってのアドバイスなどの支援を受けることができる。シャープは、2016年より、「モノづくりブートキャンプ ※2」や「量産アクセラレーションプログラム ※3」などのオープンインキュベーション事業を展開してきた。
この連携協定により、自治体やスタートアップ企業とのコラボレーションを一層強化し、シャープが注力する8K+5GエコシステムとAIoT(※4)ワールドの構築に向けて、さらなる用途の拡大や異業種への展開を加速する。
※1: 15年間の入居契約を結ぶ必要あり。光熱費などは入居企業の負担。
※2: プロトタイプ作製段階から量産段階までの間に予見されるトラブルによるコストロス、スピードの遅れを未然に防ぐことを目的とした研修プログラム。
※3: 量産仕様決定、工場選定から見積り精査、量産立ち上げ、最終製品の品質確認までを実地支援するプログラム。
※4: AIoTは、AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット化)を組み合わせ、あらゆるものをクラウドの人工知能とつなぎ、人に寄り添う存在に変えていくビジョン。「AIoT」は、シャープ株式会社の登録商標。
連携協定の骨子
(1)両者は、天理市内で展開するインキュベーション事業や実証実験推進について、連携および協力して取り組む。
(2)シャープは、天理市内で新たに事業を始める者(スタートアップ企業)に施設を有償または一定期間無償で提供するとともに、事業展開にあたってのアドバイスを行う。
(3)天理市は、同スタートアップ企業に対しシャープの施設利用の費用の一部を補助する。
スタートアップ企業への支援内容
<天理市>
●入居費25%補助(入居開始7か月目から2年間)
※補助には新規創業者または、天理市外からの参入事業者などの条件、および審査があり。
<シャープ>
●入居費全額補助(入居開始から半年間)
●事業展開にあたってのアドバイス
●「シャープ総合開発センター」内の施設(社員寮、食堂、スポーツジムなど)
※関連リンク:プレスリリース
(eiicon編集部)