TOMORUBA

事業を活性化させる情報を共有する
コミュニティに参加しませんか?

AUBA
  1. Tomorubaトップ
  2. ニュース
  3. JR東日本グループ×さとゆめ | JR青梅線で無人駅から始まるマイクロツーリズム『沿線まるごとホテル』を開始
JR東日本グループ×さとゆめ | JR青梅線で無人駅から始まるマイクロツーリズム『沿線まるごとホテル』を開始

JR東日本グループ×さとゆめ | JR青梅線で無人駅から始まるマイクロツーリズム『沿線まるごとホテル』を開始

0人がチェック!

JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップ株式会社と、地方創生に特化した事業プロデュース会社である株式会社さとゆめ、東日本旅客鉄道株式会社八王子支社は、過疎高齢化の課題に直面する地方の鉄道沿線の活性化に向けて協業し、沿線に点在する空き家をホテル客室に改修し、沿線全体をホテルに見立てる沿線活性化事業「沿線まるごとホテル」の本格展開を目指し、2021年2月17日(水)から、東京・多摩地区のJR青梅線で実証実験を開始する。また、それに先立ち、2020年12月18日(金)から実証実験の一環である、「沿線まるごとホテル」宿泊プランの販売を開始した。





実証実験の背景

日本では、2015年(平成27年)の国勢調査で、1920年(大正9年)の国勢調査開始以来、初めて人口が減少したという結果が発表され、日本は人口減少社会に本格的に突入した。その中でも、地方都市や農山漁村では、過疎高齢化が顕著になっており、空き家や空き店舗の増加、生活の足である鉄道の乗降客数の減少などが大きな問題となっている。そうした地方の現状を鑑み、JR東日本、JR東日本スタートアップ、さとゆめは、JR東日本の鉄道沿線を中心に、空き家や無人駅などを活用し、withコロナ時代に注目されているマイクロツーリズムや滞在型観光を促進する、沿線活性化モデル「沿線まるごとホテル」の事業化を目指している。

その事業化に向けて、沿線の過疎高齢化や、乗降客数減の課題に直面しつつも、マイクロツーリズムの目的地として注目されている東京・多摩地区のJR東京アドベンチャーライン(以下、青梅線)沿線から実証実験を開始することとなった。

沿線まるごとホテルとは

 

▲沿線まるごとホテルの事業イメージ

沿線まるごとホテルとは、無人駅の駅舎等のJR東日本の交通インフラをホテルのフロントやロビーとして活用、沿線集落の古民家(空き家)をホテル客室に改修、さらには地域住民とともに接客・運営を行うことで、「沿線まるごとホテル」の世界観を構築し、新たな滞在型観光、マイクロツーリズムの創出を図るもの。さとゆめが、山梨県小菅村でプロデュースし、「700人の村がひとつのホテルに」というコンセプトや村ぐるみの運営形態が各種メディア・SNSで大きな話題となっている分散型古民家ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」をひとつのベンチマークとしているという。

青梅線×沿線まるごとホテル 実証実験概要

沿線まるごとホテルの実証実験として、「1つの鉄道(青梅線)、2つの駅(白丸駅、奥多摩駅)、3つの集落(奥多摩町白丸集落・境集落、小菅村中組集落)」を楽しむことができる体験・宿泊プラン「無人駅からはじまる、源流への旅」の販売を2020年12月18日(金)より開始。

・場所:

チェックイン JR青梅線 白丸駅(東京都奥多摩町)

宿泊:NIPPONIA 小菅 源流の村(山梨県小菅村)

チェックアウト:JR青梅線 奥多摩駅(東京都奥多摩町)

・期間:2021年2月17日(水)~3月31日(水)

・プラン料金:1泊2食&体験付き ひとり27,000円(税抜)

・予約:2020年12月18日(金)より、特設サイトにて宿泊予約受付を開始。

体験・宿泊プラン「無人駅からはじまる、源流への旅」 4つの体験コンテンツ

「沿線まるごとホテル」の体験・宿泊プラン「無人駅からはじまる、源流への旅」では、以下の4つの体験コンテンツを提供している。

1.無人駅チェックイン

 

利用客が到着したときだけ、無人駅が「ホテルのフロント」になる。電車が到着する時間に合わせて、ホテルのスタッフがホームで利用客を迎える。無人駅の駅舎でウェルカムティーを提供し、スタッフが沿線の楽しみ方、ホテルでの過ごし方などを説明。今回のプランでは、JR青梅線「白丸駅」で行われる。

2.集落ホッピング

 

チェックイン後、送迎車で宿泊地に移動する道中、幾つかの集落をホッピングしながら、沿線まるごとホテルならではのマイクロツーリズムを提供。今回のプランでは、駅周辺の「白丸集落」で多摩川の景観や旧道の史跡を楽しむことができ、車窓の緑が美しい「むかし道」を車で進みながら、「境集落」に立ち寄り、由緒のある湧き水、ワサビ田、奇観を楽しめる神社などを案内。

 

3.沿線ガストロノミー

 

旅の楽しみに欠かせないのが「食」。今回のプランでは、「沿線ガストロノミー」をテーマに、青梅線沿線の食のポテンシャルを最大限に引き出したコース料理を提供。青梅線沿線は、実は食材の宝庫。多摩川の清流で育ったワサビや川魚の他に、東京都畜産試験場が品種改良したブランド豚「TOKYO X」や、江戸時代から愛されてきた「東京しゃも」など、知る人ぞ知る食材が用意されている。

 

4.古民家ステイ

 

沿線まるごとホテルでは、沿線の古民家を「ホテルの客室」にリノベーション。今回のプランでは、青梅線の終着駅がある奥多摩町の隣村、山梨県小菅村の築150年の邸宅を改装した古民家ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」に宿泊。青梅線沿線と多摩川でつながる源流の村・小菅村の自然と素朴な風景や暮らしをゆっくり堪能することができる。

さとゆめとJR東日本スタートアップの取り組み

今回の事業は、さとゆめが、JR東日本スタートアップ株式会社が開催する「JR東日本スタートアッププログラム2020」に応募し、242件の提案の中から共創事業18社に採択されたことがきっかけで始まったという。さらに、さとゆめは、2020年11月26日に開催された、採択18社によるDEMO DAY(発表会)で、「優秀賞」(2位に相当)を受賞。

なお、「JR東日本スタートアッププログラム2020」採択後、さとゆめとJR東日本スタートアップは、青梅線を管轄するJR東日本八王子支社とともに、沿線自治体(青梅市、奥多摩町、小菅村、丹波山村)や地域住民・事業者とともに、「沿線まるごとホテル」のサービス開発に取り組み、今回、地域と連携するかたちで実証実験の開始に至った。


▲DEMO DAY表彰式(前列右2人目 株式会社さとゆめ 代表・嶋田氏)

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント0件