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会話サマリーAI電話ピクポンを提供するpikupon、サイバーエージェント・キャピタルなどから資金調達を実施

会話サマリーAI電話ピクポンを提供するpikupon、サイバーエージェント・キャピタルなどから資金調達を実施

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pickupon株式会社(以下、同社)は、サイバーエージェント・キャピタル、East Ventures、MIRAISE RADIOを運営するMIRAISE、小出 斉氏からの調達と融資、合わせて総額8,000万円の資金調達を完了した。インサイドセールス領域中心に展開されていたピクポンは、この資金を使って、外勤含むあらゆる営業シーンの会話をデータ化・自動入力するための開発を強化するという。その第一弾として、今回の資金調達と同時に外勤営業向けモバイルアプリをリリースした。

会話サマリーAI電話ピクポンとは

ピクポンは、AIが電話で話した内容のサマリーをテキスト×音声で作成し、自動入力・共有してくれるサービス。入力を意識せず、顧客との会話内容をチームのワークスペース(CRM・SFAなど)へシェアする。これにより、営業の架電シーンにおける入力漏れを防ぎ、入力コストを削減し、営業活動のブラックボックス化問題を解決。同サービスは2019年9月の提供開始以来、スタートアップ企業を中心に前月比約120%のペースでユーザー数が増加し続けているという。


資金調達の目的について

今回の資金調達により、会話サマリーAI電話ピクポンはインサイドセールス領域、通話シーンにとどまらず、あらゆる営業領域の会話のやり取りが発生するシーンのコミュニケーションの効率化・コスト削減ソリューションの提供を目指す。その第一弾として外勤向けにスマートフォンでの通話内容を自動でテキスト化・共有できるiOSアプリの提供を開始した。


iOSアプリについて

今回、これまでPCブラウザ用に提供していた機能が、iOSアプリで全て使用可能になった。これにより、インサイドセールスだけでなく外勤営業の業務効率化、入力コスト削減を実現。9月1日よりプレリリース版を提供開始しており、既に三菱地所ハウスネット株式会社のDX拠点「Cube i 有楽町」、営業支援ツールを開発する株式会社マツリカ、営業コンサルティングや営業向け社内情報検索サービスを手掛ける株式会社BUFFなどに先行導入されている。同アプリは、以下3つの機能を提供している。

1.アプリを使った架電・受電

2.アプリ上での通話のサマリー(テキスト×音声)を作成し、顧客管理システムへ自動入力

3.顧客の重要発言(課題感や怒りを含む発言)をSlackの指定チャンネルへ通知

開発に至る経緯と今後の展開について

新型コロナウイルスの感染拡大は人々の労働環境に多大な影響を及ぼし、リモート・テレワークへの移行など勤務形態の多様化が求められるようになった。

リモート・テレワークに関してはメリットが多い反面、お互いの行動を把握しづらいため活動記録を別途会議等で行なわなければならないなど、社員間の情報共有コストが余分にかかるというデメリットも挙げられる。

ピクポンは通話をベースにした活動記録が「音声×テキスト」サマリーで残り、メールやチャットでは伝えにくい会話の文脈(ニュアンス)も簡単に共有が可能。今回は、PCブラウザ用に提供していた機能をiOSアプリでも使用可能にすることで、スマートフォンでの通話情報を音声×テキストで保存・共有し、常に場所を変えて仕事をする外勤営業の生産性を大幅に向上させることができるという。今後はさらに価値ある機能を付加していくことで多様な営業シーンにおけるタスクの省力化を目指す。

各社コメント

・株式会社サイバーエージェント・キャピタル ヴァイス・プレジデント 北尾 崇氏

pickuponへのご支援の最大の決め手は、この素晴らしいUXを生み出すAIへのユニークなアプローチと、高い顧客満足度でした。もともと、SaaSサービスの増加に加え、昨今の新型コロナウイルスによる影響もあり、マーケットの可能性は感じておりました。ただ、市場の可能性に留まらず、マーケットのプレイヤーを見渡す中で、pickuponの「自動文字起こし」「重要箇所の抽出」「要約」の精度の高さと、顧客の高い満足度に驚きました。それらを支えるコアの仕組み・アプローチは、中長期のプロダクトのあるべき姿から逆算をした際の正しい選択だと考えております。単に営業支援サービスに留まらない、当事業の今後の成長を、強くサポートできればと考えております。

・East Ventures株式会社 Partner 衛藤バタラ氏

世界的にもVoiceTechは注目されており、コロナ渦下においてより注目を集めるようになりました。しかし、この領域はまだ余白が大きく残る領域です。 pickuponには技術的にもサービスとしてもその余白を埋めるポテンシャルを感じました。そのポテンシャルを活かして、世の中を変えるようなプロダクトとしてpickuponを発展させて欲しいと願っています。

・MIRAISE Partner & CEO 岩田真一氏

pickuponは営業向けのツールに分類されると思いますが、このサービスの話を聞いて私が感じたのは「営業と開発のミスコミュニケーションを解決するキラーソリューションだ」ということです。

開発側は実際のお客様の声を聞きたいが、忙しい営業側もなかなか社内システム上でそれを上手く橋渡しできない、そんな現場を私自身、数多く見てきました。結果的に、顧客、営業、開発のコミュニケーションにロスが生じ、追加された機能が真に顧客が求めていたものではなかった、という事態を招きます。pickuponは営業向けのプロダクトでありながら、事業全体のコミュニケーションの課題に取り組もうとしている所がユニークです。営業が得た「顧客の生の声」が自動的に、かつ社内関係者の誰もがいつでも参照できる形で共有される理想的な顧客志向の環境作り。そのpickuponのミッションに深く共感し、期待します。

・小出 斉氏

遙か昔、高校生の頃、少しだけ音声認識をかじったことがありました。それから数十年を経て技術が飛躍的に発展し、AlexaやGoogle Homeが普及し始めました。そのような進化を営業活動のマネジメントに充てようという小幡さんの志に共感しました。営業活動がscientificになり、日本の、そして世界の生産性向上にpickuponが貢献する日を楽しみにして応援していきます。

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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