介護領域のDXに挑む株式会社みーつけあが、累計2.4億円の資金調達を発表
介護×DX(デジタルトランスフォーメーション)に挑む、株式会社みーつけあは累計2.4億円の資金調達を発表した。今回ラウンドの出資者はジェネシア・ベンチャーズ、グリーベンチャーズ、日本スタートアップ支援協会、Persol Innovation Fund、エンジェル投資家複数名。既存株主はEast Ventures, ジェネシア・ベンチャーズ、YJキャピタル、メルカリファンド、中川 綾太郎氏、佐藤 裕介氏。
日本の介護業界の現状について
高齢化社会がますます加速する日本において、介護は誰もが一度は直面する、人生で最も大きな問題の一つとなっている。しかしながら、介護業界の複雑さについては、身近に介護にする人や、される人など、関係者がいない場合には、未知の領域であり、容易に理解できるものではないという。介護保険申請方法から事業所やヘルパー選び、今までに聞いた事のない専門用語が突如として、介護利用者や家族へ降りかかる。現状では行政(市区町村役場等)から紙の申請・冊子や地域の口コミなどで情報が限られている上、望んでいる介護にたどり着くには困難を感じている人々が多数存在している。介護利用者数は増加し続けるにも関わらず、もう目を反らせない程に介護ヘルパーが不足している、ということが日本社会の現状だという。
<株式会社みーつけあ について>
みーつけあ は、2016年にアメリカ出身の代表洞氏が大学時代に当社の前身となる、株式会社BayCareを設立、訪問介護事業所を運営しながら「全ての介護をかんたんに」をめざし、介護業界のIT化DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進してきた。当時ヘルパーと利用者の直接マッチングで効率化を目指すプラットフォームを開発していた。代表自ら介護資格を取得し、より現場を理解するため、訪問介護に励んでいた。事業所運営とヘルパー業を行う上で、介護保険制度がある日本介護のDXに不可欠なのはヘルパーと利用者だけではなく介護に関わる全ての人々にリーチすべきであると決意したという。
2019年、「介護に関わる全ての人々を繋ぐ」というコンセプトを反映し、meets(会う)+care(ケア)と「みーつけた」を由来とした「株式会社みーつけあ」へと社名を変更。「Best care and Smile」の実現をミッションとし、要介護者とその家族からの介護相談、事業所・施設紹介を主力事業として行ってきた。事業サイトでは全国の事業所のデータベースを掲載、グラフやレビューで地域毎に該当する事業所選びを支援している。
「みーつけあ」は、「介護に関わる全ての人々が豊富な情報を元により良い介護が実現できる」、そのような新しい介護のセカイの実現を目指している。
みーつけあ事業内容について
①介護相談・事業所/施設紹介
介護の資格者が常に常駐していてLINE,メール,電話等複数の手段で介護に関わる相談を無料(2020年10月現在)で受けている。相談者のニーズに応じてみーつけあパートナーから該当する事業所・施設に利用者を紹介する。
②みーつけあWorkers(2020年開始)
仕事を探しているヘルパーとヘルパーを募集している介護事業所をマッチングするサービス。
③みーつけあポータル・コンテンツサイト
上記2つの事業を支えるのが、事業所情報が集まったポータルサイト。利用者やヘルパーは事業所の情報やレビューを確認する事で理解度が高く問い合わせがしやすくなる。コンテンツサイトでは問い合わせや集客に関してSEO向上の為常に新しい情報を追加している。
資金用途とこれからの展開について
2020年4月には介護ヘルパーの人材不足解消および・収入増拡大を目的としたマッチングサービス、『みーつけあWorkers』をリリースし、150以上の法人、300以上の事業所から申し込みをもらい、すでに1000名以上のヘルパーから紹介の申し込みをもらっているという。
また、同2020年7月には、介護相談事業・事業所、施設紹介事業の拡大を行うため、ベネフィット・ワンとの業務提携も発表、企業の福利厚生として介護相談や施設紹介のサービスを受けられる取り組みを開始している。
しかしまだ紹介できる事業所数が少ない為、今回の資金調達を踏まえ事業所開拓のマーケティングに注力したいという。事業所が増えれば利用者やヘルパーも選べる数が増えてマッチングがしやすくなるという。
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