東大病院×SIMPLEX QUANTUM | 「心電くん」を活用した、心不全再発検知のための実証実験を開始
SIMPLEX QUANTUM株式会社は、国立大学法人東京大学医学部附属病院(東大病院)とともに実施する「心臓疾患患者の心不全再発と心電データの関係性」についての共同研究において、同社の携帯型心電計測デバイス「心電くん」を活用した実証実験を開始したと発表した。
同社は2020年1月より開始した東大病院との共同研究において、心電情報から心不全を検出するAIの開発に成功した実績を持つ。次の段階として、東大病院に入院する患者の協力のもと、同社開発の「心電くん」で計測した心電図におけるAIの効果を検証する実証実験をスタートしたという。
「心電くん」について
「心電くん」は、携帯ネットワーク(LTE)回線を使用した心電計測デバイスだ。LTE回線の利用により、タブレットやスマートフォンとのBluetooth設定の必要はなく、場所を選ばずに使うことができる。また、充電器なども必要とせず、乾電池で簡単に計測を行うことができる。取得されたデータは、クラウド経由で医師へ連携され、必要に応じて医師から助言を受けることも可能だ。使い方は両手で30秒ほど握るだけ。外出中や運動の合間でも使用できるようデザインされている。「心電くん」は2020年4月23日に医療機器認証を取得しているという。
共同研究について
SIMPLEX QUANTUMは東大病院と共同で、心電情報を活用して心不全の再発早期発見するための研究プロジェクトを2020年1月より開始している。東大病院のデータと、SIMPLEX QUANTUMが開発するセンサーデバイスで取得した心電、その他生体情報をインプットに、心不全の再発早期発見のための特徴をAIにより解析する。将来的には、心不全再発の早期発見に貢献していく考えだという。
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