【JR東日本スタートアップ×アスラボ】 資本業務提携を締結、駅ビル・駅ナカで「シェアレストラン事業」を展開
JR東日本スタートアップ株式会社と食に関わる企業や人々をITシステムと空間プロデュースで支援する株式会社アスラボが、資本業務提携を締結したと発表した。両社は今後、駅ビルや駅ナカなどにある空き店舗を活用した、シェアレストラン事業・テイクアウト事業において協業を加速する。
資本業務提携の背景と内容
現在、駅ビルや駅ナカでは、人手不足などにより運営を継続できないチェーン店舗や小規模店舗が増えている。これに伴い、空き店舗も増加傾向にあるという。こうした課題を背景に、空きスペースを保有するJR東日本グループと、さまざまな側面から料理人の支援を行うアスラボが協業し、新たな事業創出を目指す。
具体的には、駅ビル・駅ナカに、個人の料理人が容易に開業できる「シェアレストラン」の仕組みを構築する。複数の料理人が、厨房や会計システムなどを共有することで、開業や運営にかかるコストを削減し、飲食店開業に対するハードルを下げる仕組みだ。また、新型コロナウィルスへの対策として、テイクアウトやデリバリー、EC販売や無人店舗化などの機能追加も検討しているという。
アスラボの特徴は、「食べ慣れた食」だけではなく、「その土地ならではの食」や「こだわりのある一品」を積極的に開拓していることだ。同社は全国各地に、その地域ならではの飲食店を集めた「横丁」を展開してきた。この知見を活かし、地域や沿線の特徴を活かした飲食店を、駅ビル・駅ナカに展開し、駅周辺の地域活性化につなげるという。
各社のコメント
【JR東日本スタートアップ マネージャー 阿久津智紀氏】
アスラボさんとの協業により、「食」を通じた沿線の魅力づけを行うと同時に、コロカ禍において、ITを活用した飲食業の事業支援に注力していく考えです。この取り組みを通じて、「新しい飲食の形」を実現していきたいと思っています。
【アスラボ 代表取締役 片岡義隆氏】
スタートアップとの協業を積極的に行っているJR東日本スタートアップからのご出資は、アスラボの事業をより早く大きくするものであり、大変うれしく光栄に思っております。今回の資本業務提携を機に、より関係を強固にし、成長していきたいと思っております。
飲食業界はコロナ前から人手不足等の問題があり、コロナ禍の影響においては飲食業界自体が存亡の危機に立たされています。アスラボはテクノロジーを駆使して、コロナ以前の課題解決は実現しており、コロナ禍の影響も軽減できる機能も既に開発着手しております。
テクノロジーの力によって、今までにない飲食業界の運営モデルを構築し、困難な時代に社会に貢献できるスタートアップとして、成長していきたいと考えています。アスラボは、新しい飲食のプラットフォーマーとして、日本の食文化をより豊かにしていきます。
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