【プライステックの空】 近鉄ベンチャーパートナーズから資金調達、近鉄グループと協業を開始
データとテクノロジーで価格を最適化するPriceTech事業を展開する株式会社空は、近鉄ベンチャーパートナーズ株式会社から資金調達を実施し、近鉄グループが保有するリソースやアセットへのPriceTechの適用や新しいサービスの創出に向けた協業を開始することを発表した。
資金調達の背景
空は、Price(価格)に対してTechnology(技術)を活用し最適化する「PriceTech(プライステック)企業」だ。ホテル業界で実績を重ねたサービス『MagicPrice』を、駐車場や高速バスといった様々な業界へと展開している。
一方、近鉄ベンチャーパートナーズは、近畿日本鉄道を中心に運輸、旅行・レジャー、流通・飲食、ホテル、不動産など暮らしに関わる多様な事業を展開する「近鉄グループ」のコーポレートベンチャーキャピタルとして、ベンチャー企業と近鉄グループとの協創を推進し、社会課題の解決や地域のさらなる活性化に貢献することをミッションとしている。
空は、ホテル業界で培った価格最適化の知見やノウハウをもって、他業界への価格戦略サービス『MagicPrice』の展開を進め、あらゆるビジネスの価格最適化を目指している。なかでも高速バスは、ホテル業界と同様にキャパシティに限界があるビジネスの一つとして、積極的な展開を進めている。その一環として、2020年2月に近鉄バスが提供する高速バスサービスの運賃最適化を目指した取り組みを開始した。
今後の展望
今後、高速バスサービスの運賃最適化を目指しながら、幅広い事業を展開する近鉄グループとの協業を通じて、高速バス領域にとどまらない多様な領域の価格を最適化し、なめらかな世界の実現を目指していくという。
なお、eiiconでは過去に、両社の共創の裏側を取材した。インタビュー記事については以下参照。
※関連 記事:『空×近鉄グループ――高速バスの運賃設定にPriceTechを導入。大企業内のハードルをどう乗り越えたか?』
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