アイシン精機、カナダのElement.AIと人工知能分野で共同開発を開始
アイシン精機株式会社とElement.AI(以下、EAI)は、人工知能の説明可能性に関する共同開発プロジェクトを開始した。
EAIは、Jean-Francois Gagné 氏とYoshua Bengio氏 (PhD.)により創業された会社で、グローバルで企業向けに人工知能をベースとしたサービス・ソフトウェアソリューションを提供している。 Yoshua Bengio氏は、人工知能のディープランニングの世界三大巨頭の一人と言われ、昨年チューリング賞(コンピューティング界のノーベル賞)を受賞した。EAIは、人工知能の説明性を研究する専門チームを有し、人工知能の重要コンポーネントを自前で制作、要望に応じた組み合わせでサービスを提供できることを強みにしている。
EAIとの協業によって、人工知能の産業応用で課題となっている判定結果のブラックボックス問題について"判定根拠の説明"を可能にしていくという。この技術の応用で、自動車関連の生産技術においても、これまで判定根拠が見えなかったことによって起きていた品質の低下を防ぎ、人工知能の積極的な活用を推進していくことをめざす。
アイシングループは、2018年3月に優れた技術を有する企業の最先端技術を活用することを目的にファンド事業を行う連結子会社をシリコンバレーのPegasus Tech Ventures内に設立し、オープンイノベーション活動を進めてきた。これからも世界各地で、高い技術力を持つ企業や大学との連携をさらに加速させ、技術革新による持続可能な産業化の促進に貢献していくという。
■アイシン精機株式会社
主な事業内容:自動車部品およびエネルギー関連機器の開発・製造・販売
■Element.AI
主な事業内容:企業向けの人工知能ベースのサービス・ソフトウェアソリューションの開発
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(eiicon編集部)