1. Tomorubaトップ
  2. ニュース
  3. 【密着レポート(2)】郵便局×オープンイノベーション!日本郵便の社内横断チームが地方創生に挑む理由。
【密着レポート(2)】郵便局×オープンイノベーション!日本郵便の社内横断チームが地方創生に挑む理由。

【密着レポート(2)】郵便局×オープンイノベーション!日本郵便の社内横断チームが地方創生に挑む理由。

0人がチェック!

■社内を巻き込め!プロジェクトの中間報告会をレポート

民営化から10年を間近に控え、水面下で変わりつつある日本郵便の“今”を取り上げた前回。変化の動きを生み出しているのは、若手メンバーを中心とした社内横断チームの存在だった。同チームは2015年に「地方創生まちづくりフォーラム まちてん」に初参加を果たし、「日本郵便が本気で地方創生に乗り出す」ことを宣言。「郵便局」×「オープンイノベーション」という新たな潮流を起こすべく、2回目の「まちてん」参加に向けて動き出している。 しかし、オープンイノベーションとは言え、単に社外のプレーヤーと共創すればいいだけの話ではない。まずは自分たち自身がオープンになり、社内での横のつながりを構築すること。もともと組織の規模が大きい日本郵便ではなおさら、こうしたステップをないがしろにするわけにはいかない。 そうした点でも重要な意味合いを持つ、プロジェクトの中間報告会が日本郵便内で開催された。集まったのは様々な部署の人間たちであり、中には部長クラスも数人参加している。プロジェクトの事務局リーダーである福井氏によれば、「想定していた以上の参加人数」とのこと。それだけ、日本郵便内でも注目度の高いプロジェクトだということだろう。 福井 崇博(ふくい たかひろ) 日本郵便株式会社 トータル生活サポート事業部 事業開発担当 主任 1987年、三重県鈴鹿市生まれ。日本郵便に入社後、物販ビジネス部や株式会社ローソンへの出向などを経験。2016年からは、郵便局リソースを活用した他社との共創による新規事業開発を担当。まちてん参加2年目となる今回は、社内公募による出展プロジェクトチームの事務局リーダーを務める。  

■役員が語る、「まちてん」参加の裏の意義

プロジェクトの中間報告会は、執行役員である鶴田氏による挨拶から始まった。そもそも「まちてん」とはどのようなイベントなのか、どういった経緯でチームが生まれたのかを参加者たちに紹介していく。もともとは担当部署が決まっていないプロジェクトだったため、社内公募によってメンバーたちが集まったということ。そして、昨年は多くのメディアにも取り上げられ、既に具体的に進行している共創案件もあるということ。今年も同様の機会を持つため、事務局に協力して欲しいという旨を伝える。 「日本郵便の事業を紹介することが「まちてん」の表の意義だとすると、もうひとつの裏の意義は、日本郵便の社内でも横で連携して、新しい動きを始めていくということ。会社として、そういった新しい動きを作っていきたい」と鶴田氏はプロジェクトの意義を語った。  

■具体的な共創事例を共有し、社内の協力を仰ぐ

鶴田氏の挨拶の後は、福井氏を始めとした事務局メンバーたちが一人ずつプロジェクトの中間報告を行った。「自治体などと一緒に地方創生を行う際、日本郵便が共創プレーヤーとしてまだまだ認知されていない」という問題意識を投げかける福井氏。「今まで培ってきたブランド力や既存事業だけで生き残っていけるのだろうか。日本郵便の若者も、新しい価値を生み出すために動いていきたい。共創プレーヤーとして、名乗りを上げたい」と「まちてん」にかける意気込みを語る。 そして、事務局メンバーはカンファレンスや各コンテンツで方向性とで紹介予定の協業案件についてプレゼン。「まちてん」参加2回目となる今回は、「郵便局」×「オープンイノベーション」の取り組みをできるだけ具体的に紹介したい、という狙いがある。前回の「まちてん」を経て実際に動き出している共創案件など、日本郵便の強みを活かした実際の事例に触れることで、参加者たちの視線も熱を帯び始めたように感じた。 そして、プロモーションを担当する人材研修育成室の前川氏は、共創のメッセージの発信と「まちてん」への来場促進のため、特設サイトの開設やメディアへの掲載に力を入れていくと語る。「事務局として積極的に情報を発信していくので、ぜひSNSやクチコミで拡散して欲しい。みなさんの力で発信力を強化できれば」と参加者に協力を仰いだ。 その後の質疑応答の時間では、参加者から様々な意見が飛び出した。質問だけでなく、「こういう見せ方はどうか」といったアイディアまで出てくるのが面白い。盛んに質問が飛び出してくるところを見ると、報告会の参加者も「自分事」として捉えてくれているようだ。事実、今回の報告会の手応えを福井氏に尋ねると「思っていた以上のものがあった」とのこと。「社内に向けた情報発信を継続して行っていますが、反応も増えてきており、各メンバーの上司も応援してくれています。去年以上に具体性が増してきたこともあって、理解が進んでいると感じています」と福井氏。 eiicon ・ラボでは引き続き、同プロジェクトの推移を見守っていきたい。 (構成:眞田幸剛、取材・文:玉田光史郎、撮影:佐々木智雅)


■「まちてん 地方創生まちづくりフォーラム」開催概要

【コンセプト】 まちてんは、企業、自治体、大学、社会起業家などが一堂に集まり、地域が抱える課題を共有し、様々な連携・協業によって新しいまちづくりのカタチを生み出す場です。 【日時・場所】 2016年12月9日(金)−10日(土) 渋谷ヒカリエ 9F ヒカリエホール 【コンテンツ】 カンファレンス、セッション、展示、レセプションパーティー 【出展者】※一部抜粋 日本郵便(株)、(株)伊藤園、(株)NTTドコモ、(株)ポニーキャニオン、(株)ヤマハミュージックジャパン、イオン(株)、日本ユニシス(株)、「Travel Mine Japan」運営事務局((株)リヴァンプ)、(株)ジェイティービーなど http://machiten.com/


新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント0件