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⼩松ウオール⼯業×乃村⼯藝社、ユーザー主導で空間を更新するユニットファニチャーを共同開発

⼩松ウオール⼯業×乃村⼯藝社、ユーザー主導で空間を更新するユニットファニチャーを共同開発

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小松ウオール工業株式会社と株式会社乃村工藝社は、ユニットファニチャー「KICHI+(キチタス)」を共同開発し、2026年4月7日より販売を開始した。設計・プロトタイプ検証を小松ウオール工業、デザイン開発・監修を乃村工藝社が担うことで、両社の知見を融合したプロダクトとなっている。

本製品は、収納性に優れたシェルフ機能とデスクとしての居住性を兼ね備えた什器であり、工具不要でユーザー自身がレイアウトを変更できる点が特徴。働き方の多様化やプロジェクトベースの業務が増加する中、固定化されたオフィス空間に代わる“変化に対応する家具”として提案される。

コンセプトは「成長する基地」──空間を自ら拡張する発想

「KICHI+」のコンセプトは、“空間をワクワクさせる成長型『基地』”。ユーザー自身の発想によって、オフィスや作業空間を自由に拡張・再構成できることを目指している。

特徴的なのが、工具を使わず棚板の高さを変更できる「スナップボタン方式」の採用だ。ボタン操作のみで直感的に調整でき、50mmピッチでの細かな変更にも対応。従来、専門業者に依頼する必要があった什器の調整を、現場のユーザー自身が担える設計となっている。

これにより、スタートアップの成長フェーズやプロジェクトの進行に応じて、空間を柔軟に更新することが可能となる。

「仕切る」から「つなぐ」へ──緩やかな境界が生む新たな働き方

本製品は、幅2400mm・高さ2400mmの大きなサイズを持ちながら、細いフレームとメッシュ棚により圧迫感を抑えた“抜け感のある構造”を実現している。

この設計により、壁のように完全に空間を分断するのではなく、視線や光、空気を通しながら緩やかな境界を形成。個人の集中環境を確保しつつ、周囲とのコミュニケーションも促進する。

また、木目の天板とスチールの異素材ミックスによるシンプルなデザインは、多様な空間に自然に溶け込み、無機質になりがちな執務環境に温かみをもたらす。収納・作業・交流の機能を一体化することで、“個と集団のバランス”を取る新たなオフィス空間のあり方を提示している。

開発背景にある「変化するオフィス」への課題意識

本プロジェクトは、乃村工藝社の社内研究開発組織「未来創造研究所」の取り組みとして始動した。近年、組織の成長や事業の変化に伴い、オフィスの改修や運用見直しにコストがかかるケースが増えていることに着目。こうした背景から、ユーザー自身が空間を再構成できる“可変性”が、これからのオフィスに不可欠であると位置付けた。

一方、小松ウオール工業は、間仕切りなどを通じて空間を機能的に区切る技術を長年蓄積してきた企業である。両社は議論を重ねる中で、「収納」と「可変性」を両立しつつ、空間に緩やかな境界を生み出せる“シェルフ型什器”に着目。製造・施工技術とデザイン思想の融合により、製品化に至った。

教育・研究拠点にも導入、共創を支えるインフラへ

すでに本製品は、関東学院大学が開設した共創空間「KGUオープンイノベーションスクエア“HAMARISE”」に導入されている。同施設は、研究者と企業のマッチングを通じて新たな価値創出を目指す拠点であり、「KICHI+」はその中核的な什器として活用される。

事務デスクとしての基本機能に加え、展示・収納にも対応できる可変性が評価されており、研究者や企業開発者同士のコミュニケーションや共同作業を柔軟に支える存在となっている。

「KICHI+」は、家具を単なる設備ではなく、ユーザー自身が空間を編集するためのツールとして再定義した点に特徴がある。固定されたレイアウトから脱却し、働き方や組織の変化に応じて空間を更新していく──その思想は、オフィスだけでなく教育・研究・商業施設など、幅広い領域に波及する可能性を持つ。

両社の共創によって生まれた本製品は、「場」を起点とした価値創出を支えるインフラとして、これからの働き方と空間設計の関係性に新たな視点を提示している。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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